近く、クルマは感覚を身につける NAVI 2004年2月
清水和夫氏が連載するDynamic Safety Testは、自動車の動力性能やマン-マシンインターフェースを「安全」または「危機回避」という視点で評価している。
本誌では2003年のまとめを行っている。
ブレーキ アクセル ステアリング ギアシフト という操作する部分を介して、現在の自動車は電子制御で動力性能を向上させている。それはブレーキを目いっぱいかけていても、ステアリングによる操作を可能な状態にするABSだったり、飛び出しを避けようとして急ハンドルを切ったときにスピンしそうになるのを防ぐ DSCである。
「BMWのアクティヴステアリングとメルセデスのバイワイヤブレーキがもし合体したらと考えると身震いする。〜 スポーツカーに搭載されるならば、そのときこそ新しい価値が生まれるだろう。〜デジタル技術とアナログ的感性の融合だ。もし可能ならば、クルマはまるで数値で表せない「感覚」を身に付けたようになるだろう」そうあってほしい。21世紀のクルマはAIBOやASIMOのように感情は表さないが、すでにロボットといってもいい。乗員をはじめ周りの人たちの命を預かっているという課題がある。加えて新幹線や飛行機とちがって、運転手のわがままを聞かなければならない課題がある。
これらの課題を技術で達成するには、感情よりは「感覚」を身に付けていってほしい。
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