ダカーポ2004.8.4コラムこころのあおぞら「性同一性障害について」林公一著
精神科医の著者が、性同一性障害の性別取り扱いに関する法律に際して、性別を変えたいと言うことに対する違和感がえぐられる経験をつづっている。
性別を変えたい?それは運命を変えたいということ?いくら個人の自由といったって、認められる範囲には限度がある。などとは決して口に出さないので、本当は皆がどう考えているかわからないが〜冷ややかにならざるを得ない。と、それまでの違和感を記した後、性同一性障害の方に生まれ変わったら男と女、どちらになりたいかを尋ねた回答に衝撃を受けている。
男でも女でも、どちらでもいいから、とにかくどちらかはっきりした性に生まれたいはっきりした性という存在の当たり前が、当たり前でないことが障害であることを実感したと結んでいる。
偏見はいけないという表面的なことは、簡単に理解できるが、当たり前のことが手に入っていない人や事実に直面しないと本質的なことは全く理解できないのかもしれない。
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