そのバイト語はやめなさい 小林作都子著
日常的に、職場や家庭で話している言葉は、「環境」によって作られることがよくわかる一冊。
『そのバイト語はやめなさい』は、アルバイトをやとっている接客業・小売業の現場スタッフを読者に想定し、お客様が気分を害されたり、不快に思わせないための会話術を教える。
具体的には、良く耳にする「わかりにくい 不快な」丁寧語・尊敬語・謙譲語を例に、シンプルに直していく。
CVSやファーストフードでかなり耳にする『千円からお預かりします』という言葉も、なんでこんなに違和感を感じるかも解説されている。
メールの文章でも書きがちな、例。
× 『書類をお送りさせていただきました』
○ 書類をお送りしました。
○ 書類を送らせていただきました
メールや電話では、おしつけ『いただき表現』や、ごり押し『いただき表現』が氾濫しているため、最近は特に、『させていただく』に違和感を感じ、自身で誤用しないように気をつけている記述である。
![]() | そのバイト語はやめなさい 小林作都子著 |
オトナ語は、丁寧語・尊敬語・謙譲語を超え、ビジネス現場での「謝罪」「ごまかし」「いいわけ」を円滑にするために編み出された言葉である。
つくづく、言葉は人々の共同作業で作られて伝染していくモノだと感じた。
![]() | オトナ語の謎。(ほぼ日ブックス) 糸井重里監修 |
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