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2004.10.16

膚の下(はだえのした)神林長平著

「あなたの魂に安らぎあれ」「帝王の殻」と舞台を同じくしている。まずそのボリュームに驚かされた。684ページあり、電車の中で読んでいると本の重さをきつく感じる量であった。人造人間アートルーバーは、どのように生きればいいかを考え抜く教育をされて成長してきた。物語の中で主人公の慧慈は、苦悩し続け、道を見つけ出す。優越感・劣等感・区別・差別など、社会に存在するギャップやゆがみをより浮き彫りにする著者のストーリーの運びは、すばらしい。社会を形成せずに生きられない人間。自信の存在価値を相対化するために、絶えず人と比較したり、支配したりすることを望む欲望。
読後感も良い作品であった。

膚の下
神林長平著

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