« 2006年9月 | トップページ | 2006年12月 »

2006.11.23

マルドゥック・ヴェロシティ 冲方 丁(うぶかたとう)著

アクション映画を見終わったかのような感覚に満たされる読後感。肉体改造を受けた元軍人のボイルドは重力を自在に操ることで加部や天井でも走れるし、銃弾の軌道をそらすことができる。その様子を銃撃戦の薬莢が飛んでくるような至近距離で傍観しているような視覚になる。味方の陣営12名、敵も12名。謎を解決するたびに裏に隠れた陰謀も見え、さらに登場人物が増える。
3巻のラストでシリーズのマルドゥック・スクランブルに接続するので、スクランブルを先に読んだ方が楽しめる。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.11.19

零崎軋識の人間ノック 西尾維新著

零崎人識の兄にあたる軋識を主人公にした戦闘記録。敵との戦い、家族との関係、負けることへの悔やみ、式岸軋騎としての忠誠などが俯瞰された視点で描かれる。表紙のスーツ姿は式岸軋騎の様子。萩原子荻を向こうにまわした戦闘が主に繰り広げられる。付録にはトレーディングカードが6枚はいっている。

R0010654

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.11.05

化物語(バケモノガタリ) 上巻 西尾維新著

タイトルは怖そうだが、裏腹に進学高校を舞台としたコメディ。阿良々木暦(あららぎこよみ)が高2が終わる春休みまでただの落ちこぼれだったのが、まわりの同級生の女の子の問題を立て続けに解決してしまう。学級委員長の羽川翼(はねかわつばさ)からは副委員長に任命され急速に社交的に。
 高校に進学してから病弱になった戦場ヶ原ひたぎ(せんじょうがはらひたぎ)の異常に気づいてからは、その毒舌に対するツッコミが楽しい。

「どっちつかずね。よくわからないわ」肩を竦める戦場ヶ原 「『往来危険』が危険なのかそうでないのか、どっちつかずなのと、にたようなものかしら」 「その言葉の『往来』はオーライじゃない」

 講談社BOXは銀色の箱にラベルを貼ったケースに収められている。2006年12月に化物語の下巻を刊行した後は、2007年1月から「刀語(カタナガタリ)」が毎月12ヶ月連続で刊行されるという。収録エピソードはひたぎクラブとするがモンキー。

「猿の手」の原典は文中にあるようにウイリアム ウイマーク ジェイコブズの短編小説「The Monkey's Paw」で、日本語訳が発売されている。ほかの作品ではCLAMPの「xxxHOLiC」にて侑子の物置に猿の手が保管されていたエピソードがある。
オンライン書店ビーケーワン:怪奇小説傑作集 1オンライン書店ビーケーワン:×××HOLiC(ホリック) 3

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.11.03

週刊石川雅之

もやしもんを通じて知った石川雅之の著作を買った。カタリベ人斬り龍馬が日本の中世を舞台にした荒々しい物語。週刊石川雅之はギャグ短編集。いずれの著作も一生懸命生きることが、外からみれば滑稽に見えたり、理不尽に見えたり、一大スペクタクルに見えたり。

週刊石川雅之
石川 雅之

| | コメント (0) | トラックバック (0)

もやしもん 石川雅之著

のだめカンタービレの15巻に突然登場した菌たち。食あたりの原因になった菌たちが人のことを気にせずしゃべる不思議な風景に興味を強く惹かれた。それで手に取った原典が『もやしもん』。
 顕微鏡や電顕じゃないと見えないはずの菌類を肉眼で見て会話もできる直保(ただやす)は農大の新入生なのに、いきなり研究室やゼミに出入り。ページ余白にいい菌とわるい菌の解説が毎話入って感心させられる。学部ごとにかなり違うキャンパスライフを見た感じは、「動物のお医者さん」や「のだめ」といっしょで楽しい。

オンライン書店ビーケーワン:もやしもん 1
オンライン書店ビーケーワン:もやしもん 2
オンライン書店ビーケーワン:もやしもん 3

| | コメント (1) | トラックバック (0)

« 2006年9月 | トップページ | 2006年12月 »