オイレンシュピーゲル 1 スプライトシュピーゲル 1 冲方 丁(うぶかたとう)著
2016年のオーストリィを舞台にしたSF。テロや重犯罪を防ぐ2つの組織をそれぞれ描いている。オイレンシュピーゲルでは憲兵大隊MPBの小隊ケルベルスの涼月(すずつき)・陽炎(かげろう)・夕霧(ゆうぎり)の3人の「特甲児童」を、スプライトシュピーゲルでは公安機動部隊MSSの小隊を構成する鳳(あげは)・乙(つばさ)・雛(ひびな)の3人の「特甲児童」が描かれる。
ダヴィンチ2007年3月号の著者インタビューによれば、収録される富士見ファンタジア文庫の保守的なカラーと、角川スニーカー文庫のリベラルなカラーに沿ってスタートし、巻を進めるごとにキャラクターを交流させるという。また人間はいつでも悪になる危険性を帯びている。心情や行動や決断によって悪に向かわなかった彼女たちの姿を通して、悪の境目を感じて欲しいと訴えている。
6人の少女達はそれぞれの事情で四肢を失うほどの重障害となり、家族も失う境遇となる。そのとき機械の身体を供与され、正義の側につく。
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