うさぎパン 瀧羽麻子(たきわあさこ)著 第二回ダヴィンチ文学賞 大賞
高校一年生の優子の夏休みからクリスマスまでの暖かい気持ちになる記録。ままははのミドリ、物理学修士課程の美和、パン好きがきっかけで、時間をともにするようになった富田くん。みんなお仕着せがましくなく、適度な距離感で主人公に接する態度が心地よい。3歳の時に死んでしまった母親の聡子のことを、思いもかけない事態でリアルに振り返ることになり、それを通じて人を好きになる衝動は抑えられないという言葉が実感として伝わってくる。
ダヴィンチへの応募時は『虹と観覧車と白いうさぎ』というタイトルだったが、掲載時に「うさぎパン」に改題された。
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