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2007.11.24

図書館革命 有川 浩(ありかわひろ)著

図書隊を志すきっかけとなった王子様の正体が分かった上で、堂上篤(どうじょうあつし)への気持ちを徐々にあらわにしていく郁のストーリー。冒頭は笠原郁(かさはらいく)と堂上のぎこちないデートシーン。でもまだ気持ちを伝え合っていないから、お互いのちょっとした言動がすぐにドキドキにつながる甘い描写が完結巻として続く。一方でテロの恐怖と表現への制限の関係、正義の押しつけと自主規制、立法・行政・司法・国民の構図など、国家による自由への圧力、国民の世論形成についても大いに記される。
郁をはじめ他の登場人物達の恋もハッピーエンドに向けて進み、安心して一気に読み終えられる。


図書館革命
有川浩著

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2007.11.05

オイレンシュピーゲル 3 Blue Murder スプライトシュピーゲル 3 いかづちの日と自由の朝 冲方 丁(うぶかたとう)著

警察組織MPBの3人と公安組織MSSの3人の活躍を描く第三弾。イースターの前後を描いたオイレンシュピーゲルと、イースターの中の24時間を描いたスプライトシュピーゲルのストーリーが近接する。
 オイレン〜は、特甲児童に施された処置に関する苦悩や、鳳(あげは)が最初にチームを組んでいた皇(すめらぎ)と蛍と起きた重大なアクシデントについて書かれる。そう言った重いテーマでありながらも並行して書かれるストーリーは恋。涼月、陽炎、夕霧ともに意中の相手との楽しい時間をねらう。
 一方、スプライト〜はテロや政治やスパイや軍といった要素が24時間の間にちりばめられたスピード感のある展開。オーストリィの置かれた状況がマクロに描かれる。
 たまたまオイレン〜から読み始めたが、これが正解。憲兵隊MPBの視点では全く見えない事件が進行しつつも、彼女らの活躍が楽しい。つづけてスプライト〜を読むことで、公安が担当していた驚くべき事件の真相や、国家の視点が見えてくる。

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2007.11.03

刀語 第11話 毒刀・鍍(どくとう めっき) 西尾維新著

クライマックスに向けて変体刀を集める各勢力の背景が明らかになる本巻。四季崎記紀がいかにして技術を先取りするか、ねらいや手法も見えてきた。あとは否定姫の動機が気になるところ。とがめと七花の二人は、刀集めが終わった後の暮らしについて具体的な話を始める。真庭忍軍を相手にその威力を遺憾なく発揮する炎刀・銃、いまのところ無敵か。冒頭ではあらすじや人物紹介もあり最終巻は濃密な展開をすることを期待させる。

刀語 第11話
西尾 維新著

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2007.11.01

日本機械学会よりJSME技術ロードマップが発表

 産業界の課題やブレークスルー技術、予測するときのパラメータなどについて記載されている。将来に向けた設定課題や解決スピードが興味深い。
 しかしながら、想定読者を「当該分野の技術者や研究者だけでなく、政策立案企画、経営判断、産業技術開発の企画、マスコミ、教育関係者など、直接の専門家でない人達」としたわりには、学術用語のままでまとめられてしまい、利活用されるに至らないと感じる。
http://www.jsme.or.jp/110/roadmap2007.pdf

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