不全世界の創造手(アーキテクト) 小川 一水著
21世紀も何年も過ぎた日本の製造業に焦点をあてたストーリー。親が工場経営者だった戸田祐機、資産家のジスレーヌ・サン=ティエール、軟派な深沢大夜の3人の17歳が主人公。祐機が発明した自己増殖型の機械の利用を通じて、モノ作り、雇用、ベンチャーキャピタル、貧困と戦争といった政治と経済のシーンが描かれる。貧困な国における援助の弊害や失敗要因についても描かれ、なぜ子供が武器を取るのか、なぜ洪水で流されると分かって家を建てるのか。機械は人間の仕事を奪うのかという疑問に対して答えていたり、自律機械は人間に対してどう振る舞うと安全で愛されるか、という疑問にも答えているように読める。
小川 一水著
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