ZOKURANGER(ゾクレンジャー) 森博嗣 著
ロミ品川、揖斐純弥(いびじゅんや)、永良野乃(ながらのの)らは大学の准教授や助教。日々の研究や授業、会議や委員会の模様を綴っている。
理系の研究室でポピュラーな科学研究給費の申請の話。医学部・工学部・理学部・文学部における修士や博士や教員の扱いの違い。民間企業との共同研究の良さ。教授会という大学の意志決定機関の特殊さ。大学の研究室に所属したことがある人には日常的な、そうでないひとには想像もつかない事柄が記される。
大学の研究は一般的に基礎研究が多く、すぐに社会に還元される題材では無い。そうした特殊な課題を対象にして日々研究活動を行ってる動機付けと、特殊な能力を持つ人々による「戦隊」へ参加する動機付けの間に違いがほとんど無いことが分かる。
これまでのZOKUやZOKUDAMではあまり報われなかったロミ品川だが、本巻のシチュエーションではできる研究者になっている。そこが多方面から言い寄られる結果となってしまうところが面白い。
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