突入!痛戦車小隊 吉岡 平 著
資源の利用量や二酸化炭素排出権をかけて、実際の兵器を使って争うスパルタキアード。主力戦車による、レーザー照準器やペイント弾をつかった模擬戦闘のみならず、実弾が飛び交う実戦もある。著者による大戦中の各国の戦車の評判や評価、20世紀末の配備状況、そして本作の舞台である2024年現在の開発状況の推定と考察が面白い。
表紙の女の子はアジア予選から陸上自衛隊のチームを監督することになった総理大臣の娘、南原千鶴。第二次大戦中の米軍が爆撃機にピンナップガールを描いていたのと同じように、戦車にもカワイイ女の子が描かれ痛車仕様に。物語は戦争オリンピックが開催されるようになった背景から始まり、各国がそれぞれの思想で開発した主力戦車の紹介と戦闘シーンが主な成分。
熱い人間関係や戦車運用戦術の描写はなりを潜め、比較的淡々と進んでいき、手軽に読める。戦車という品物に一度で興味を持ったことがあるになら楽しめる作品である。
吉岡 平 著
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