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2010.11.08

脳科学から広告・ブランド論を考察する 山田理英(やまだりえい) 著

 新聞広告を確かに見た、かつ詳しく見た読者だけに、広告内容が伝わったとするクラシックな広告効果測定法の問題点を突く。その方法は、脳科学による無意識下での情報伝達の有効性を背景に論じるのである。その後は、新聞広告の特性を活かしたブランド認知の拡大や行動に変えるクリエイティブについて書いている。
 本書は、注記が多く、結論を先に持ってきている独特の構造により、読むのに時間がかかる。2000年ころまでの脳科学に関する発見や考察について触れられている本を読んだ後に、本書を手に取ると、スルスルと内容が頭に入る。
 人間はやっぱり一度体験したことは、「プライミング記憶」によって速やかに理解されると言うことを実感できる。脳科学や認知心理学といった言葉が出てきても抵抗がなくなる。本書籍は注記が多く、前後の章との関係が深いので、電子書籍で発刊すると良いと思う。
 本書の内容は新聞広告に限定されないはずである。折り込みチラシは特に類似点が高いだろう。またWebサイトや冊子による販促物やポスターを作る際にも有用であろう。

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