2009.05.08

偽物語(下) つきひフェニックス 西尾維新著 2009年6月10日発売

 阿良々木くんの二人の妹、ファイヤーシスターズの後日談。何にでも暴れる理由を見いだしてしまうという月火を中心に兄姉の話。導入部では、夏休み中に可憐ちゃんと阿良々木クンの兄妹仲が急速に良くなるエピソード。確率の計算や語彙が不得意で根性だけはたくさんある可憐ちゃんを相手に、勝負をすることになってしまった阿良々木クン。自室での攻防や屋外での攻防でも、二人の内、結局どっちが勝ったのか分からないような、ドM同士の戦い。そんな戦いに京都から影縫余弦(かげぬいよづる)と斧乃木余接(おののぎよつぎ)が水を差し、物語が進展していく。

 講談社BOXのwebサイトアニメプロジェクトのサイトで発売日が2009年6月10日と予告された。

 2010年には傾物語(かぶきものがたり)まよいキョンシー、猫物語つばさファミリーが刊行される。

偽物語  下
西尾維新 著

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2009.05.07

ZOKURANGER(ゾクレンジャー) 森博嗣 著

 ロミ品川、揖斐純弥(いびじゅんや)、永良野乃(ながらのの)らは大学の准教授や助教。日々の研究や授業、会議や委員会の模様を綴っている。
 理系の研究室でポピュラーな科学研究給費の申請の話。医学部・工学部・理学部・文学部における修士や博士や教員の扱いの違い。民間企業との共同研究の良さ。教授会という大学の意志決定機関の特殊さ。大学の研究室に所属したことがある人には日常的な、そうでないひとには想像もつかない事柄が記される。
 大学の研究は一般的に基礎研究が多く、すぐに社会に還元される題材では無い。そうした特殊な課題を対象にして日々研究活動を行ってる動機付けと、特殊な能力を持つ人々による「戦隊」へ参加する動機付けの間に違いがほとんど無いことが分かる。
 これまでのZOKUやZOKUDAMではあまり報われなかったロミ品川だが、本巻のシチュエーションではできる研究者になっている。そこが多方面から言い寄られる結果となってしまうところが面白い。

ZOKURANGER
森博嗣 著

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2009.04.26

ミニスカ宇宙海賊(パイレーツ) 2 黄金の幽霊船 笹本 祐一著

宇宙海賊船長と女子高生の二重生活がはじまった茉莉花。営業として襲撃した客船で王家の王女を弁天丸に乗せることになってしまう。こまったときは頼れと、王女は茉莉花の父、ゴンザエモンに言われていたという。砲雷撃戦があるわけではないので、索敵や情報戦でブリッジのメンバー間の緊迫したやりとりがおもしろい。一巻では少ししか描かれなかった茉莉花の読みの鋭さが、発揮されるシーンが爽快である。

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2009.04.04

みのりちゃんの実験室 世界征服のすゝめ(すすめ) 火浦 功著

地下鉄で他の惑星に行けたり、惑星丸ごとのリゾート開発が実現している未来なのに、OLさんの仕事はコピー取りだったり、雑誌編集者の仕事は締め切りを抱えた作家の原稿を追いかけるという懐かしい世界。そんな世界でお祖父さんの代からマッドサイエンティストだという、豪田みのり18歳が主人公。本書は1980年代に刊行された2作が加筆修正され、書き下ろしも追加されている。タイムトラベル・人間電送・宇宙人による地球侵略・超高速航行・不老不死・巨大メカによる地球制服結社との対決など、おきまりのシチュエーションを、天然な対応で予測不能展開で何事もなかったように切り抜けてしまう。この時代ではマッドサイエンティストになるには免許や教材が必要で、タイムマシン・永久機関・巨大メカ・不老不死などが必須科目になっているという。

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2009.01.19

不全世界の創造手(アーキテクト) 小川 一水著

21世紀も何年も過ぎた日本の製造業に焦点をあてたストーリー。親が工場経営者だった戸田祐機、資産家のジスレーヌ・サン=ティエール、軟派な深沢大夜の3人の17歳が主人公。祐機が発明した自己増殖型の機械の利用を通じて、モノ作り、雇用、ベンチャーキャピタル、貧困と戦争といった政治と経済のシーンが描かれる。貧困な国における援助の弊害や失敗要因についても描かれ、なぜ子供が武器を取るのか、なぜ洪水で流されると分かって家を建てるのか。機械は人間の仕事を奪うのかという疑問に対して答えていたり、自律機械は人間に対してどう振る舞うと安全で愛されるか、という疑問にも答えているように読める。

不全世界の創造手
小川 一水著

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2008.12.29

女のはしょり道  伊藤 理佐著

美容雑誌VoCEでキレイになるための面倒臭さについて語っている。著者自身はもの凄く肌が弱く、自作の化粧水や馬油や毎日のメイクでボロボロになる様子が何度も書かれる。ボロボロからツルツルになる様子も書かれており、睡眠やすっぴん、皮膚科から称される医薬品の重要性が分かって(?)くる。マユ、白髪、目、ワキ、ネイル、アンダーウェア、寒さ対策、UV対策、クチビルなど、面倒な工程をはしょった結果が大抵笑いになっている。巻末では齋藤薫との対談を掲載し、著者の方向性がビューティ記事として正しいことを確認している。

女のはしょり道
伊藤 理佐著

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毎日かあさん 5 黒潮家族編 西原 理恵子著

10歳になった長男、小学校に上がった長女、母の4人で楽しく暮らすひとこま。長女の成長はすさまじく、お弁当やお金や散骨や子供用に敏感に反応し、妹から姑に進化している。ママ友とのエピソードは数多く、特に男の子の母親の苦悩と幸せが楽しい。5人の年子がすべて男の子のむぎ家のエピソードは5回ほどでてきて、海や食事や外食などのエピソードが描かれている。カモちゃんの遺骨をゆかりの地にまきに行ったり、子供達と話したりすることで悲しみが幸せになる様子に胸を打たれる。

毎日かあさん  5
西原 理恵子 著

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2008.12.20

おんなの窓 2 伊藤 理佐 著

一人用一軒家からマンションに引っ越して、吉田戦車と2度目の結婚してからも、2匹のネコと一人暮らしを続けている様子が描かれている。独身で三十路が売りと著者自身は重大に考え、連載終了の危機に備えるあたりは生々しい。以前に住んでいた一軒家に関する売却話や今の部屋の近所に住む同業者に関する話など、ときどき「うらやましがる」心情をそのまま描くところが楽しい。けらえいこ、かわぐちかいじ、とり・みきによる一コマゲストページもある。

おんなの窓  2
伊藤 理佐 著

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2008.12.06

不気味で素朴な囲われたきみとぼくの壊れた世界 西尾維新著

串中弔士(くしなかちょうし27歳)が倫理教師をしている女子高でおきた殺人事件を、臨時教員として赴任してきた病院坂迷路(バックアップ)が観察する。日常をちょっと変えて全体の変化を静観するような串中弔士の行動は教師になっても相変わらず。「不気味で素朴な囲われた世界」で描かれた中学生の時に「囲われた世界」を「ちょっと壊す」ことに血道を上げていた弔士だが、教師になってからはそういう破壊的な行動様式は潜めた感じ。童野黒理や伽島不夜子の14年後にも触れられる。
次巻の内容は病院坂黒猫の中学時代を描かれシリーズが完結するという。

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2008.11.08

真庭語(まにわがたり) 西尾維新著

刀語の舞台よりずっと過去の戦国時代の真庭忍軍の話。12人の頭領による集団指導体制を作ろうとした背景が描かれる。忍法や忍術を得るためのアイディアや修行、仲間にもあかせない秘密といった忍びの里の生活がみえる。頭領の数が増えるとなれば、のし上がろうとする野心家があれわれてくる。そうした野心にほとんど関心がない真庭蝙蝠(まにわこうもり)が主人公で物語が進む。真庭春蟬による新忍法のお披露目にて大きなアクシデントが発生。新忍法は失敗に終わったが、誰かの悪意の存在が明白。その背景を蝙蝠が探っていく。

真庭語
西尾維新 著

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2008.10.21

ミニスカ宇宙海賊(パイレーツ) 笹本 祐一著

宇宙の多くの星系に人類が進出して、帝国や同盟がある未来。戦時行政のどさくさで合法的な海賊がうまれ、その海賊船を相続することになった高校生の加藤茉莉香(かとうまりか)が主人公。新シリーズ1巻目となった本巻は、時代背景や茉莉香の日常生活からの変化を描いている。宇宙ヨット部の部活動を通じて、海賊船船長を襲名するとどんなトラブルに巻き込まれていくかが分かってくる。免許された海賊業ではむやみに無法は働けない。いろんな大立ち回りは次巻移以降のようだ。

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2008.10.12

アルスラーン戦記 13 蛇王再臨 田中芳樹 著

チュルク国王カルハナによるアルスラーン暗殺の陰謀から始まる本巻。蛇王の復活をはかる集団と、パルス国の隣国の思惑が見えてきつつ、本格的な戦闘を前にした静かなストーリーが続く。アルスラーンが即位する前に行動をともにしたことのある騎士見習いのエステルのエピソードや、ナルサスによる大きな罠、ヒルメスの徒手空拳からの急激な成り上がりぶり等が描かれている。

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2008.09.13

目薬α(アルファ)で殺菌します 森 博嗣著

真賀田四季による、時の流れを超えた事件の連鎖なのではないかと、考え始めた赤柳初朗。目薬事件の会社からの依頼で、関係者をマークしながら調べつつも、多くの伝手でギリシャ文字の関連を調べている。変死体を発見した加部谷恵美の事件も目薬事件と関連することで、ストーリーは一見複雑さを見せてくる。一方で海月及介や犀川は背後にある意志を感じつつも、細かい現象を追いかけても全容はつかめないことをわかりはじめている。西之園萌絵も事件に関心を寄せることもなくなっている。加部谷恵美が酔った勢いで海月にアプローチしたが、海月はそうした背景に危険を感じるのか、加部谷との距離を遠ざけようとするみたい。

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2008.08.19

偽物語(上) かれんビー 西尾維新 著 2008年9月2日発売

 化物語、傷物語につづく偽物語の上巻は、六話かれんビー。受験を控えた3年生の夏休み、妹二人、火憐(かれん)と月火(つきひ)のファイヤーシスターズが主要キャラになり、武闘派の火憐に焦点があたっている。暴れたがりの上の妹に、何にでも暴れる理由を見いだしてしまう下の妹との、トラブルやトラウマ続きの生活の中で、阿良々木くんのつっこみアクションが培われていくのが分かる。
 この夏休みはガハラさんこと、戦場ヶ原ひたぎと、羽川翼の2名に連日家庭教師をやってもらって受験勉強を続けているという。もちろんガハラさんからは、虫けらのような動物のような扱いを受けながら愛されている。
 次巻の偽物語(下)、最終話つきひフェニックスは2009年3月に発売されるという。

偽物語
西尾維新 著

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2008.08.11

別冊図書館戦争 2 有川 浩 著

郁と篤が結婚して普通にのろけるようになった頃に語られる3つのエピソード。大学生の時に純愛した副隊長の緒形、堂上と小牧の入隊直後の若い頃。そしてお互いに頼っているのに中々つきあわない手塚と柴崎。大学生から公務員になり流されるように配属される生活、絵本が多くの関係者に教育効果があること、一言でいってキモチ悪いストーキングの実態、こんなことがエピソードの中に盛り込まれる。期待通り手塚と柴崎はハッピーエンドを迎えるが、その過程は並々ならない。意地がなくなり家族が平和になっていくエピソードはとっても心が温かくなる。

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2008.08.02

ラブコメ今昔 有川 浩 著

陸海空の自衛官に対する取材を通じて見いだしたモデルを主人公にしたラブコメディ短編集。パイロットや船乗りの他にも、広報誌の記者、映画の撮影協力のコーディネートといった仕事のシーンもある。女性の自衛官のほとんどが職場結婚になるそうで、恋人関係の時期での難局回避方法や職場への切り出し方は、取材に基づいているだけあってリアルで、また楽しい。

ラブコメ今昔
有川 浩 著

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2008.07.28

フリーランチの時代 小川 一水 著

ファーストコンタクト、全身人工臓器、小惑星探査、不死化、異星人の侵攻などをモチーフにした短編集。「時砂の王」と同じ舞台のエピソードも収められている。自身の意識という曖昧な存在や生存といった意識しない日常が、シチュエーションが変わることで考えさせられる。コミカルな笑い、心温まるラブストーリ、成就しない恋心もストーリーに織り込まれ、短編ながらも印象に残った。

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2008.07.07

きみとぼくが壊した世界 西尾維新著

シリーズ3巻目。病院坂黒猫(びょういんざかくろねこ)と櫃内様刻(ひつうちさまとき)を主人公にイギリス・ロンドンを舞台に謎解きが始まる。冒頭は病院坂黒猫の一人称で始まる。高校3年生のセンター試験が終わった翌日に空港に来た二人。とらえどころのない病院坂の視点も新鮮だが、その視点を通じた様刻も不思議で新鮮。迷路と黒猫の共通の知人からの依頼でイギリスに行くことになった黒猫が、様刻を誘うと、理由も聞かずに同行を承諾。推理作家のミステリィ作品を題材とした謎解きに挑む。


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2008.06.28

スカイ・イクリプス (Sky Eclipse) 森 博嗣著

クサナギ、ササクラ、ディーチャ、フーコ、クリタなどの地上の話。それぞれのエピソードは1から2日のエピソード。年を取らない・記憶が続かないキルドレの悲しみがあちこちにある。冒頭のエピソードはクサナギが情報部から企業PRのためのビデオ撮影を頼まれたところ。これまでのシリーズではコックピットからの描写がほとんどだが、今回は地面すれすれの低高度の飛行を外から見ている。散香が軽やかに踊っている様子が目に浮かぶ。

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2008.06.07

銀河不動産の超越 森 博嗣著

大学の就職課で知り入社することになった銀河不動産。入社後にマンションや賃貸の相談にのるうちに、次々に客の悩みを解決しようと決断を何となく迫られ、生活や住居が変化していく。5万円のアパートに住んでいたのに、とっても大きな家に住むことに。大金持ち、芸術家、ミュージシャン、作家といったユニークな職業に就いている人の部屋に関する相談は、どこか変わっている。お客様のことを考え始める高橋君の判断もどこか変わっていて、コメディーな進行。8つのエピソードはどれも気持ちが温かくなる。

銀河不動産の超越
森 博嗣 著

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2008.05.22

工学部・水柿助教授の解脱 森 博嗣著

幻冬舎の星星峡に掲載されていた水柿助教授シリーズが完結。話をいろんな方向に脱線させていく記述は相変わらず楽しい。ゴミ捨てや掃除機の話、リフォームやガーデニングや庭園鉄道の話、飼い犬の名付けの話など。名前の候補は擬音系、科学者、地名、小説家など。
水柿君がインタビューを受けているシーンでは作品発表を段階的に減らしていくことを話している。インタビューをしている側は、突然のことに泣き出してしまっている。引退ですか、断筆ですねと。

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宇宙海兵隊ギガース 5 今野 敏(こんのびん)著

ヤマタイ国との決戦のために木星圏にむけた地球連合軍の長い旅。本巻ではその長い旅の期間を利用して独立戦争が始まった背景について記されている。
 コニーとチェレンコはヤマタイ国の建国と開戦にかかわったホーリーランドを追った。ホーリーランドからは、リーナとヒミカの関係、建国や開戦の意図、木星圏の過酷な生活などを聞き出せた。
 次巻では、木星圏での直接対決にむけて、反戦派と推進派の双方の思惑が激突しそうで、楽しみである。

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2008.05.15

オイレンシュピーゲル 4 Wag The Dog 冲方 丁著

MPBの涼月、陽炎、夕霧が空港で広報任務についていたところ、ハイジャック事件が発生。そうこうするうちに中国の戦闘機による亡命事件が発生。つづくゲリラ事件により3人が分断される。本巻は3人の単独行動のシーンが多く描かれる。それぞれの事件の背景や繋がりが当事者には分からないが、MSSの鳳からの直接対話による情報提供により全貌が見えてくる。
 特甲児童の誕生や重装甲になるLevel3、開発状況などが描かれ、MPBとMSSの児童が何となく引っかかっている過去についても明らかになってくる。アクションシーンが全般に多く、特甲児童同士の戦闘はスピード感にあふれている。

オイレンシュピーゲル 4 Wag The Dog

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2008.04.27

スプライトシュピーゲル 4 テンペスト 冲方 丁著

MSSの鳳(アゲハ)、乙(ツバメ)、雛(ヒビナ)の本巻の任務はアフリカで発生した国際的な虐殺事件の証人警護。国の思惑や企業の思惑による人々の悲惨な戦争を見てきた証人達は、世界から紛争が無くすための人類の叡智を信じている。そんな証人達に3人は惹かれながら警護にあたる。証人達がボードゲームを通じて語る、各国の政治背景や農業政策、軍事政策に関するシーンは、環境汚染・資源戦争・食料戦争・水問題といった現世界が接している問題を描写している。
 証人が襲撃された事件を追ううち、MPBの涼月と鳳はひょんなことから直接対話となった。それぞれの事件を担当しつつ、情報の交換もするようになる。しかしそりが合わない。
 シリアスな題材が多い本巻だが、冒頭のエピソードは前巻の負傷が癒えた鳳と冬真のぎこちないデート。その日はMSS長官のヘルガや副官のニナ、戦術班の日向や御影も休暇。二人のデートをまわりのメンバーが干渉したり、支援したり。途中、特甲の身体の苦悩にふれられるが、ハッピーなエピソード。

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2008.04.12

別冊図書館戦争 1 有川 浩(ありかわひろ)著

当麻亡命事件の際に郁が篤に告白した時から婚約するまでの5つのエピソード。図書を巡る抗争や利用者とのトラブルをスパイスに、笠原郁も堂上篤も気持ちを深めていく。柴崎麻子も小牧幹久も不器用な二人がギクシャクすると素早くフォロー。キス、寮での密会、外泊、実家への訪問、同棲、婚約というそれぞれの初めてが、帯の通り「ベタ甘」で描かれていく。周りがおもしろがったり、からかったりしながらも、本のためや言論や表現の自由のための非日常的な生活を送るシーンも各所にでてきて本編のシリアスさもちょっぴりある。第1巻となっているので、他のカップルについてもかかれるのであろう。

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2008.03.23

天体の回転について 小林泰三著

軌道エレベータ、人工知性、異星人との接触、記憶、タイムトラベルといったテーマの短編をファンタジーな視点で楽しめる。 表題は太陽系という惑星運動モデルについて記したニコラス・コペルニクスの1543年の書名。金沢工業大学に同書の蔵書説明があった。表題作でもやはり星々の観察から自身の足元を考察しようとする主人公がいる。そうした考察する姿勢が周りの人々から忌諱される点は、天動説がキリスト教の考えと一致することから地動説が忌諱されていた点につながる。




著者web


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2008.03.22

ダーリンは外国人with BABY トニー&さおりの爆笑子育てルポ 小栗佐多里(おぐりさおり)トニーラズロ著

初めての妊娠・出産・育児について自身の体験を通じた疑問や不思議について、医師や看護師さんや母や姉のアドバイスなどで解消していく。トニーとは衛生・健康といったと分野では譲らないため、頻繁に衝突することが描かれる。妊娠中の食事の変化、飛行機、臍ヘルニア、乳腺炎、胃下垂、離乳食、ハイハイなどの個人差・個体差に対する不安の解消にも役立つようになっている。トニーは3カ国語しゃべれる子にすることをトライ。著者も協力したりイジワルしたり。


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2008.03.15

零崎曲識の人間人間(ぜろさきまがしきのにんげんにんげん) 西尾維新著

登場人物をあしらった6枚のトレカが封入されている本巻。10年にわたる4つのエピソードが収録されている。哀川潤が10代のころの狐と鷹の戦い、人識が中学生の頃の萩原子荻の策との戦い、無桐伊織が両手を失った直後に人識ともに死んだことになっていたころ、想影真心と右下るれろが零崎一賊を壊滅させるとき。
少女趣味(ボルトキープ)という二つ名は、これまでの零崎と違い、武器の名ではなく、主義・嗜好・想いが反映されている。戯言使いのいーちゃんのストーリと近づきつつ、10年にわたるエピソードの所々では、人識と匂宮出夢のやりあう関係も描かれ、次巻の人間シリーズ最終作である人識の巻に期待が高まる。

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2008.02.24

妙なる技の乙女たち 小川 一水著

軌道エレベータの設置によって宇宙産業都市になった赤道直下の都市リンガを舞台に、仕事ぶりが描かれる。工業デザイナ、水上タクシー、不動産経営社長、生物科学者などの職に就いている日本人女性が主人公。蒸し暑い赤道直下、人工的な拡張をした都市、宇宙産業といった日本の都市とは異なるはずが、なぜか身近に感じられるシーンの数々。直面する困難に地道な努力と職業的なひらめきによってクリアしていく描写が心地よい。ポブラ社のasta*に連載されていた7つのエピソードが収録されている。

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2008.02.23

せまるニック・オブ・タイム フルメタルパニック 賀東 招二著

クライマックスに向けて、AS・ウィスパード・ラムダドライバなどが誕生した背景を、ロシアの研究所をテッサやソウスケが調査する視点で読者に案内する。レナード、テッサ、ソウソケ、カナメがそれぞれの信念に基づいて頑固に行動を決めようとするが、周りに影響されて気持ちを変えたり。シリアスなストーリーが続く。

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2008.02.07

傷物語 こよみヴァンプ 西尾維新著

高校二年生と三年生の間の春休みに阿良々木暦が吸血鬼キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードを助けたエピソード。高校生になってから全く友達のいない退屈な春休みを前に、羽川翼と初めて会話したら、すぐにボケとつっこみが始まる。自身の投げやりな判断から瀕死のキスショットに命を差し出した阿良々木クンだが、いざ血を吸われてみれば、吸血鬼ハンターを倒さねばならない状況に。忍野メメと出会って無策のような策を授けてもらって3人のハンターに立ち向かっていく。
すでに単行本になっている化物語の前のエピソードだが、パンドラ誌上で時系列の前後を気にせずに読むことができる。
 羽川翼の執拗なまでの善人ぶりにより、戦場ヶ原とは違った経緯でブラウスやスカートの中を見せることで、血を吸われた阿良々木クンの心を支えるシーンが満載。「だめだよー。今日は見せたげない」といったセリフで阿良々木クンは萌えそうに。



傷物語
西尾維新著

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2008.02.02

もえない 森博嗣 著

高校生の淵田は物象部に所属する二年生。葬儀のシーンから始まって、友達の姫野とともに、それほど親しくないクラスメートだった杉山の死の不審さを解消しようとする。考えすぎたり、考えなかったり。淵田の一人称で進むストーリーは、怖くなってしまう考えや記憶の不確かさが体感できるミステリーになっている。姫野の竹で割ったような性格は読んでいて爽快だし、全ての謎が明らかになったときには、死んだ人は戻らないが、心地よい読後感が得られた。

もえない
森 博嗣 著


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2008.01.20

“環境問題のウソ”のウソ 山本弘 著

武田教授が著書で主張している疑問点を丁寧に裏付けていく。ペットボトルのリサイクル、温暖化、資源といったテーマにわたり、公開資料にあたったり、リサイクルの現場に訪問したりしている。またネットTVやメールで武田教授と著者は直接やりとりをしている。
 結局武田教授は、「環境問題はぜウソがまかり通るのか」とその続編を通じて人々に警鐘を鳴らすために、引用の改ざん・データの恣意的な加工・安易で実効性のない調査といった行動を取っていたことが分かる。
 誤った主張や極端な仮説でも、科学技術の発展の寄与することに疑いはない。しかし著者が主張しているように、引用の改ざんやデータの恣意的な加工という行動は確かに科学者の姿勢として誠実とは言えない。せっかく武田教授は読者に意識改革を迫っているのに、根拠となるデータを適当にしてはもったいない。
 巻の後半では、温暖化を否定する説を分析しており、科学的に不確かなことに対する姿勢がおもしろい。
 著者はと学会会長として有名である。トンデモ本のシリーズでもみられるが、「人は自分の頭で考えるのが大切だ」という信念がはっきり伝わってる。行政・消費者・企業・マスコミ・業界団体など、それぞれの立場で、様々な主張している。特にWebが便利になって検索に引っかかるようにすることが容易になった。こうした様々な主張に対して、根拠を理解し自身で考えて正確に判断して行動に移すための良い題材である。

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2008.01.13

タカイ×タカイ 森博嗣 著

真鍋瞬市(まなべしゅんいち)の通う芸大のそばで死体が発見された。その家のマジシャンの近い筋から依頼を受けた鷹知祐一朗(たかちゆういちろう)が警察の動きや周辺を把握するために活動する。現場が芸大に近いこともあって、留年している真鍋の大学生活が多く描かれる。彼の突飛な発想や反応はいつもどおりで、大学生活の友人とどんな会話をしているかが伺える。単独行動が多かった鷹知は、真鍋や小川令子、西之園萌絵先生との情報交換に抵抗がなくなり、多様な視点で事件を追うことになる。

タカイ×タカイ
森 博嗣著

萌絵と犀川がマジシャンが殺害された事件を追った作品は、幻惑の死と使途。10年前の著作である。 

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2008.01.03

猫のあしあと 町田康 著

家と仕事場でネコとともに過ごすエッセイ。前作の猫にかまけてと同様に、ユーモアいっぱいの猫との会話シーンや体調の急変から死に至る胸が苦しくなるシーンもある。
撫でることもできない野良から保護したウメチャン、他のネコの感染症を防ぐためのワクチンで急変したゲンゾー。ペットを捨てる人への憤り、受け入れざるほえない自治体職員の苦悩、保護ボランティアの限界、獣医の格闘などノンフィクションの迫力が、異次元の語り口でチューニングされることで、心に伝わってくる。本作も涙があふれた読書体験だった。

猫のあしあと
町田 康 著

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2007.12.24

水妖日にご用心(すいようびにごようじん) 薬師寺涼子の怪奇事件簿 田中芳樹著

南アジアの王族の来日に際して、王子暗殺事件が発生。涼子が借り切っていたテーマパークにてテロリストが王族に接近してきた。公安部、警備部、刑事部といった警視庁内の軋轢やキャリア組のナサケナイ行動描写はいつもの通り。
 表紙をめくると涼子の半魚姫コスプレがあるがこれはストーリーには無関係。涼子と泉田クンの仲は相変わらずの距離感だが、本巻では容疑者追跡中にちょっとした接近が。涼子にとってのゴホウビだったようで。怪奇の捕り物も背後の悪の組織の関係も続編に出てきそうな終わり方なので今後も楽しみ。

水妖日にご用心
田中芳樹著

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2007.12.04

刀語 第12話 炎刀・銃(えんとう じゅう) 西尾維新著

前巻の文末で撃たれてしまい致命傷を負ったとがめ。復讐の道を突き進み、その先にある光景と、七花と過ごし続けた時の未来像が相反することだと独白。「本当の幸せとは、過去を振り向くことではなく、誰かとともに新たな命をはぐくむことにあると」
12本の変体刀が集まった将軍家の城にて最終決戦に向かうが、刀を守れ、自分自身を守れ、とがめを守れといった約束がなくなってからの七花の戦いは容赦がない。左右田右衛門左衛門との対決は、銃が相手だけに、短い戦いに。否定姫につながる家系の歴史の改ざんに対する思いがやっと明らかになる。

刀語 第12話
西尾 維新著


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2007.11.24

図書館革命 有川 浩(ありかわひろ)著

図書隊を志すきっかけとなった王子様の正体が分かった上で、堂上篤(どうじょうあつし)への気持ちを徐々にあらわにしていく郁のストーリー。冒頭は笠原郁(かさはらいく)と堂上のぎこちないデートシーン。でもまだ気持ちを伝え合っていないから、お互いのちょっとした言動がすぐにドキドキにつながる甘い描写が完結巻として続く。一方でテロの恐怖と表現への制限の関係、正義の押しつけと自主規制、立法・行政・司法・国民の構図など、国家による自由への圧力、国民の世論形成についても大いに記される。
郁をはじめ他の登場人物達の恋もハッピーエンドに向けて進み、安心して一気に読み終えられる。


図書館革命
有川浩著

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2007.11.05

オイレンシュピーゲル 3 Blue Murder スプライトシュピーゲル 3 いかづちの日と自由の朝 冲方 丁(うぶかたとう)著

警察組織MPBの3人と公安組織MSSの3人の活躍を描く第三弾。イースターの前後を描いたオイレンシュピーゲルと、イースターの中の24時間を描いたスプライトシュピーゲルのストーリーが近接する。
 オイレン〜は、特甲児童に施された処置に関する苦悩や、鳳(あげは)が最初にチームを組んでいた皇(すめらぎ)と蛍と起きた重大なアクシデントについて書かれる。そう言った重いテーマでありながらも並行して書かれるストーリーは恋。涼月、陽炎、夕霧ともに意中の相手との楽しい時間をねらう。
 一方、スプライト〜はテロや政治やスパイや軍といった要素が24時間の間にちりばめられたスピード感のある展開。オーストリィの置かれた状況がマクロに描かれる。
 たまたまオイレン〜から読み始めたが、これが正解。憲兵隊MPBの視点では全く見えない事件が進行しつつも、彼女らの活躍が楽しい。つづけてスプライト〜を読むことで、公安が担当していた驚くべき事件の真相や、国家の視点が見えてくる。

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2007.11.03

刀語 第11話 毒刀・鍍(どくとう めっき) 西尾維新著

クライマックスに向けて変体刀を集める各勢力の背景が明らかになる本巻。四季崎記紀がいかにして技術を先取りするか、ねらいや手法も見えてきた。あとは否定姫の動機が気になるところ。とがめと七花の二人は、刀集めが終わった後の暮らしについて具体的な話を始める。真庭忍軍を相手にその威力を遺憾なく発揮する炎刀・銃、いまのところ無敵か。冒頭ではあらすじや人物紹介もあり最終巻は濃密な展開をすることを期待させる。

刀語 第11話
西尾 維新著

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2007.10.31

時砂の王(ときすなのおう) 小川一水著

西暦2598年のトリトンからやってきたオーヴィルと邪馬台国の卑弥呼との物語。未来のために過去を積極的に改変するストーリーは新鮮で、この世界に引き込まれる。オーヴィルは人類と全く変わらない人工知性体であるが、機械軍との時間をさかのぼる戦いにおいて、人間としての悩みや悲しみや忠誠心が描かれ、コンピュータ然とした知性対と対比される。紀元前10万年から一億年以上時間軸が交錯するが、混乱することなく自然に読み進められる。幸せなエンディングが心地よい。

時砂の王
小川一水著

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2007.10.15

D−魔道衆 菊地 秀行著

村人のだまし討ちにあった貴族が300年後に復活。復讐をはじめるゼノ一族、復讐の標的となった都帰りのアネット、別の依頼を受けているD、アネットを守る依頼を受けたハンター達といったそれぞれの思惑が交錯する。さらに神祖の実験を引き続き行っているドラゴ大公の巨大列車が後半の舞台となる。アネットを愚直なまでに守る少年ピックや大公とともに生き続けた血を吸わない伯爵夫人などは人間の熱さを伝え、本書はそうした熱い人間模様を描いている。
吸血鬼ハンターDシリーズは19巻目で朝日ソノラマから朝日文庫ソノラマセレクションに変わったが、何一つ変わっていないので今後も期待できる。
後書きでは、2007年11月14日からスタートする多言語版コミック、Vampire hunter D 鷹木骰子(たかきさいこ)作についてふれられている。

D−魔道衆
菊地秀行著

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2007.10.13

不気味で素朴な囲われた世界 西尾維新著

中学二年生の病院坂迷路(びょういんざかめいろ)を探偵役にしたミステリー。物語は日常に変化を求める中一の串中弔士(くしなかちょうし)の視点で進む。弔士は、姉の串中小串(くしなかこぐし)=天然、童野黒理(どうのくろり)=うそつき、崖村牢弥(がけむらろうや)=番長?といった3年生のUFO研と関わるようになっても、中学校と自宅だけが世界の全てのように「囲われている」感覚にとらわれている。そんな中、時計塔を舞台に殺人事件がおき、異常な事態に直面し、表情豊かでしゃべらない迷路とともに事件の真相を追う。「きみとぼくの壊れた世界」の探偵役、病院坂黒猫(びょういんざかくろねこ)もちょっぴり登場するため、読むときは古い方から順番通りの方が楽しめる。表紙のTAGROのイラストは長ランを着ている病院坂迷路。

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2007.10.08

複葉の馭者(バーンストーマー) 笹本 祐一著

イギリス空軍予備役のジョニーと戦災孤児の少女レミイの二人でやりくりしている航空運送会社が舞台。作中に出てくる飛行機はどれも第一次大戦機。wikipediaには詳細な説明が書かれていた。数カ国語が話せる上、取り立てもしっかりしたレミイをアシスタントにしながら、与圧も防音も照明も無線もない機体を相手にジョニーが悪戦苦闘する様子が描かれる。怪しげな依頼人から、無茶な荷物を、とんでもない目的地に届けるというオーソドックスなストーリーは、安心して読み進められる。

Wikipediによる各機の説明
ソッピース キャメル
フォッカー Dr.I
ハンドレページ O/400

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2007.10.06

刀語 第10話 誠刀・銓(かたながたり せいとう はかり) 西尾維新著

変体刀を探す地は、とがめの古郷奥州。誤った歴史を正すために飛騨鷹比等(ひだたかひと)が起こした反乱や仙人との戦いを通じて、虚刀流と四季崎記紀と否定姫の関わりの輪郭が見えてくる。彼我木輪廻との戦闘はとがめや七花の内面的なことに重きが置かれ、刀を集め終わったとき二人がどんな行動に出るのか、その悩みにも触れられる。

刀語 第10話
西尾 維新著

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2007.09.14

キラレ×キラレ 森博嗣著

痴漢や傷害の汚名を返上したい会社役員からの依頼を受けた鷹知祐一朗(たかちゆういちろう)が、小川令子と協力し電車内の傷害事件の犯人を追う。小川令子の活躍シーンにあふれ、満員電車の恐怖や誰かが嘘をついているという疑わしさが怖い。以前、椙田の事務所で真鍋瞬市(まなべしゅんいち)と一緒に働いていた阿部雪枝も登場したり、小川令子のバリバリ時代の失意が描かれたりして、事務所のメンバーに親しみがわいてくる。今後の定番となるのか、西之園先生との関わりもちょっぴり描かれる。

キラレ×キラレ
森 博嗣著

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2007.09.09

ゾラ・一撃・さようなら 森博嗣著

36歳独身の探偵、頸城悦夫(くびきえつお)の周りにいる、依頼人の女性、何年もつかず離れずの舞台女優、いつもモーションをかけてくれる実業家の娘といった面々との暖かいシーンが次々に描かれる。暗殺者をにおわせる記述がプロローグの時点であり、犯人捜しのミステリーではないことがわかる。先の志木真智子(しきまちこ)、赤座都鹿(あかざとしか)、水谷優衣(みずたにゆうい)とどんな結末を迎えるかが本書の楽しみの一つでといえる。

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2007.09.07

刀語 第9話 王刀・鋸(おうとう のこぎり) 西尾維新著

目次やしおりにキレイに描かれているのは、今回の対戦相手である女性の道場主汽口慚愧(きぐちざんぎ)。否定姫と左右田右衛門左右衛門(そうだえもんざえもん)の企みは、真庭忍軍におよび着実に数を減らしていく。道場での正々堂々とした試合に直面することで、七花の思わぬ弱点が露呈し、とがめの奇策に頼ることになる。ふたりのいちゃいちゃもましつつ、残りの刀の特性もみえてきつつ、物語が進行する。

刀語 第9話
西尾 維新著

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2007.08.13

女いっぴき猫ふたり 2巻 伊藤理佐著

Webマガジンに掲載されていた日記風マンガの完結編。一人住まい用一軒家にさらに300万円の本棚をつくったり、ねこ飼いの「なにもかも猫の毛だらけになる」思いを綴ってみたり。途中2LDKの賃貸マンションに引越してしまっている。ニャコもクロも15歳になってこれで4軒目だという。

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毎日かあさん 4 出戻り編 西原理恵子著

泥だらけのスボンを捨てるタイミング、河原のキャンプで流されないように注意を引くUFOアイテム、シャベルやポケモンの上手な使い方など、男の子を育てる楽しさにあふれる本書。途中カモちゃんこと鴨志田穣氏と一緒に住むことになって元の4人暮らしに。アルコール依存症とガンのため、4人暮らしは6ヶ月。カモちゃんはテレビゲームで釣ってテストで100点取れるように勉強を見てあげたりして著者ではなしえなかった学力向上が果たせた。かもちゃんが亡くなって3人暮らしになった時のエピソードには「神さま 私に子供をありがとう」と記されている。

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2007.08.12

野望円舞曲7 荻野目悠樹著

エレオノーラによる父への反撃を描く本巻。為替、株、国債といった金融市場を舞台に頭脳戦が進行する。冒頭、思考体を抱える船団国家が描かれ、ジェラルド・ファルネーゼやケマル・エヴヂミクの他にも先端科学を有していることが伺える。決戦後の各国の動きが書かれると思われる次巻が、大変楽しみだ。

野望円舞曲7
荻野目悠樹著

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トリプルプレイ助悪郎(すけあくろう) 西尾 維新著

伏線、叙述トリック、密室、解答編、フェアとアンフェアなどミステリィの愛好家だけがピンとくる用語がでてくる物語。日本探偵倶楽部から派遣された海藤幼志を探偵役に髑髏畑一葉(どくろばたけいちよう)が巻き込まれた事件を解きほぐしていく。カジュアルな進行とテンポの良い読みやすさは、著者の特長であり、途中には読者への挑戦ページもある。清涼院流水の「JDC(日本探偵倶楽部)」や ダブルダウン勘繰郎との関連は薄いため、単独で楽しめる。

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2007.08.11

ZOKUDAM 森 博嗣著

黒古葉善蔵による組織で働くロミ品川とケン十河が、アミューズメントパークの地下に作られた秘密格納庫で格闘用ロボットを作る場面を現実的な視点で描いている。相手は木曽川大安が率いる揖斐純弥とと永良野乃。鳥人間コンテストやロボットコンテストのように、モノを作り上げる極めて地道な作業の、近道が無く時間をかけただけ完成度が高まるという雰囲気が書かれる。

ZOKUDAM
森 博嗣著

 

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2007.08.04

DDD 2巻 奈須きのこ著 2007年8月10日発売

いよいよ2巻が8月10日に発売される。講談社BOXに同封されていたリーフレットの案内文。

二〇〇四年八月、オリガ記念病院から退院したばかりの左腕のない男、石杖所在(いしづえありか)と漆黒の義手義足を纏う迦遼海江(かりょうかいえ)は、SVSと呼ばれる「死のゲーム」に巻き込まれる
一巻の文末のタイムテーブルによれば、8月には「はじめてのおつかい (S.VS.S)」とある。カイエとアリカが出会った月だ。
DDD  2
奈須 きのこ著

表紙や挿絵のイラストレーションをしている、こやまひろかずのWebには2巻の表紙や、石杖カナタのカラーイラストが掲載されている。1巻の登場人物のラフスケッチギャラリーはそのまま継続されている模様。

8月9日夕方に書店に平積みされていたのを買ってきた。箱の裏にはさらに説明文が続いていた。

“シンカー”と称されるA(アゴニスト)異常症感染者、俗称“悪魔憑き”。二年前に行方を眩ました、灼熱の殺人鬼。そして二人の天才野球選手——。彼らの失われた夏の跡をを消し去るように、所在と海江の一度目の“悪魔払い”が行われる——

1巻の場合と同様に2巻にも表紙のイラストレーションを使ったしおりが同封されている。

本巻でも視点や時間が変化している。著者Webの竹箒8/10日記に寄れば、わかりやすくなる一言が記されている。
2007/8/10 : ミニミニガイド(きのこ)■
飽きなかったのでやる。
1.DDD1の巻末の年表とか見ながら読むと、少しだけ分かりやすくなる。
2.S.VS.Sでは、「S.VS.S」とつけられた章はアリカ視点。これを知っているとちょっとだけ分かりやすくなる。
3.FHとFHはあわせて一本。表裏なので。
……む。書くまでもない事ばかりでした。
前巻で戸馬的の仕事を一緒にこなしていた、霧栖弥一郎(きりすやいちろう)や貫井未早(つらぬいみはや)とはアリカと同じ高校の後輩だと冒頭で分かる。 収録話の最後では、いよいよ別れてから2年後の石杖カナタが登場。次巻が待ち遠しくなる。


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刀語 第8話 微刀・釵(びとう かんざし) 西尾維新著

幕府内の対立が徐々に明らかになっていく本巻。否定姫と対面することになった七花ととがめは、彼女からも江戸の不要湖に変体刀があることを知らされる。否定姫と左右田右衛門左右衛門(そうだえもんざえもん)の企みが進行しつつ、今回の対戦は日和号(びよりごう)。七花の普段の稽古の想定を超えた相手に挑むことになる。

刀語 第8話
西尾 維新著


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2007.07.23

スプライトシュピーゲル 2 冲方 丁著

鳳(あげは)、乙(つばめ)、雛(ひびな)の3人の特甲児童が活躍する第二弾。先行して発売されたオイレンシュピーゲルの2巻と同じ事件をMSS側の視点で追う。著者の後書きにも触れられているが、二つのシリーズを読むことではじめて全貌が見えて来るという寸法。結末が分かっていながら読んでいても、登場人物が新たに加わり事件の深さと広がりが描かれ、一気に読めてしまう。第3弾ではさらに複雑な視点の交錯を試みるという。

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2007.07.06

刀語 第7話 悪刀・鐚 (あくとう びら) 西尾維新著

姉弟対決の舞台は四国の土佐。相手の技を完全に見てしまう姉の目をどう上回るか。冒頭は悪刀を手に入れる七実の容赦ない描写であるため、対決に際しての身内さ加減が無くなってくる。本巻はこれまでと違い意外とシリアスな演出で戦いが進行する。七花が父を殺さなければならなかった背景や、母が早くから居ないことにも触れられる。

刀語 第7話
西尾 維新著


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2007.06.24

敵は海賊・正義の眼  神林 長平著

海賊課ラテルチームのラテル、ラジェンドラ、アプロにピンクの装甲スーツのセレスタンを加えたメンバーが海賊襲撃事件を追う。このシリーズはくだけた掛け合いや訳わかんない現象をそのままにしている点が楽しい。環境保護活動家や研修訓練中の新人刑事の行動を通じて、正義という観念がこんなにも一方的なのかを記している。ヨーメイツザッキィ=ヨーム・ツザキが比較的考えを語る回。他人の支配をとことん嫌う行動原理が明かされる。


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クレィドゥ・ザ・スカイ(Cradle the sky) 森博嗣著

全5巻となるシリーズがすべて書かれた。キルドレを研究している相良亜緒衣(サガラアオイ)と病院を脱走したパイロットの数日間の物語。語り部が誰なのか、意図的に隠蔽されていてる。巻末のシリーズ紹介ではナバテアから始まり、スカイクロラで終わるようなレイアウトになっている。いままでの4冊も読み返したくなる読後感。


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2007.06.23

もやしもん 5巻 ケータイストラップ付き

写真はおまけとして入っていた海洋堂が作成したオリゼーフィギュアストラップ。
大学祭である収穫祭でのゼミの出店風景と、同じ日に進んでいるに長谷川遥の海外ウエディング、酒屋日吉の蛍によるリストラクチャリングが主な内容。純米酒やメキシコ地酒に関することや、フランス料理など発酵に関するテーマはいつもの通りたっぷり。蛍がゼミに顔を出したことに触発されて、及川や武藤もコスプレしてしまったり、二年生の二人が相変わらず裏で暗躍するなど楽しい展開。次巻が待ち遠しい。
Moyashi5 
Moyashi52

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2007.06.10

うさぎパン 瀧羽麻子(たきわあさこ)著 第二回ダヴィンチ文学賞 大賞

高校一年生の優子の夏休みからクリスマスまでの暖かい気持ちになる記録。ままははのミドリ、物理学修士課程の美和、パン好きがきっかけで、時間をともにするようになった富田くん。みんなお仕着せがましくなく、適度な距離感で主人公に接する態度が心地よい。3歳の時に死んでしまった母親の聡子のことを、思いもかけない事態でリアルに振り返ることになり、それを通じて人を好きになる衝動は抑えられないという言葉が実感として伝わってくる。
ダヴィンチへの応募時は『虹と観覧車と白いうさぎ』というタイトルだったが、掲載時に「うさぎパン」に改題された。


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2007.06.09

オイレンシュピーゲル 2 FRAGILE!!/壊れもの注意!! 冲方 丁(うぶかたとう)著

MPBのやってられない日常の導入部から事態が進行する。行政・警察・銃業界が共同キャンペーンをはり、そこで涼月は銃を売り込み、使うなと無理のあるPRをする羽目に。「拳銃など小火器類の使用は、統計によると、あなたにとって死亡または服役の原因の一つとなります」「製品に刻印されているルガー マグナムといった表現は、人々の生命に及ぼす危険が国家および企業によって肯定されていることを意味するものではありません」。キャンペーンから引き上げる途中からデモ行進・人工衛星の墜落・ロシアグループとの共同作戦と単独任務が続く。もう一方の特甲児童MSSの3人とはまだそれほど絡まないが、事件解決にあたって大いにお互いを認識する。スプライトシュピーゲルの2巻は7/20発売で、同じ事件をMSS側から描かれるようだ。


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2007.06.07

刀語 第6話 双刀・鎚(そうとう かなづち) 西尾維新著

蝦夷に向かった二人は、極寒の登山となる。山頂に住んでいるという凍空一族を求めて登るが、外気温は遙かに氷点下。途中、凍空(いてぞら)こなゆきに助けてもらう羽目に。後半に向けて、幕府で待ち受ける否定姫、真庭忍軍、鑢七実といった刀をねらう他の3勢力も明らかになってきた。七花の精神的な成長の描写も増えてきた。次巻の七実との対決はどんな風に描かれるのか、楽しみ。

刀語 第6話
西尾 維新著

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2007.06.03

創竜伝 13 噴火列島 田中芳樹著

富士山の噴火を機に、日本政府の首相周辺、米軍、自衛隊、八仙、小早川奈津子がそれぞれの思惑で活動開始。それらの思惑がいつものように竜堂4兄弟に迷惑となって降りかかってくる。しかし本編では小早川奈津子をうまく扱って迷惑度を下げることに成功する1日間の物語。4年前にノベルズとして刊行されていたがCLAMPの表紙の方がスキなので文庫化を待っていた作品。太田忠司との対談では児童向けの書籍や職業としての作家などがテーマにあがった。

創竜伝 13
田中 芳樹〔著〕

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2007.05.13

イナイ×イナイ  森 博嗣著

Gシリーズにも登場した椙田泰男(すぎたやすお)が都内に設立した事務所が物語の拠点。美大生の真鍋瞬市(まなべしゅんいち)と新たに雇われた小川令子が、大きな屋敷で発生した事件に挑む。椙田はGシリーズで探偵の赤柳に保呂草と呼ばれていた人物で、美術に造詣が深い。椙田と知り合いという探偵の鷹知祐一朗や大学の図書館でニアミスする西之園先生との関わりはまだ薄い。

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広告会社は変われるか 藤原 治著

電通総研社長だった著者が2006年末の退職を機に記した日本の広告会社論。電通や博報堂を中心とした日本の広告会社の成り立ちと現状を記すとともに、地上波のアナログ停波のタイミングで広告会社が直面する危機を示している。広告会社に就職・転職しようとしている人や新入社員、新聞テレビラジオ雑誌などのマスメディアの広告の未来に感心がある人にオススメ。
気まぐれコンセプトで内情をおもしろおかしく書かれている広告会社であるが、なぜあのような実態なのかが分かる。書名にもあるとおり、日本の広告会社は「広告代理店」ではない。同じような業種名に旅行代理店があるが、旅行したい人の要望を叶えるための「エージェント」であるからだ。本来、広告代理業は広告主の希望を叶えるエージェントであるが、日本の広告会社は商社の業態であるという。
 広告会社は、広告スペースを作ってそれを売って収益を上げている。広告効果と報酬は連動しておらず、媒体費の15%が自動的に収益になる。どれだけスペースを占有できるかが営業の勝敗を決めるため、マスメディアやイベントをはじめとして、法規制も利用してスペースを独占する。
 一方、ネット広告は、例えばGoogleアドセンスのような広告は、広告スペースが次々と増殖するため、独占することができない。ポータルサイトのバナー広告などはスペースが決まっているため、従来型の占有方針が有効に作用する。
 また、テレビのネット接続やハードディスク蓄積型のプレーヤの登場で、CM枠そのものの役割が危うくなる。蓄積して後で見るようになれば、ゴールデンタイムといった時間に制約が無くなる。そもそもCMがスキップされてしまう可能性が高い。そうなればペイパービューと広告入り番組が混在するようになり、広告効果と連動しない報酬はありえない。
 すでに欧米の広告会社は過去に広告主の代理業に業態変化しており、例えばトヨタといった日本の広告主が海外で広告を展開するときには海外の広告会社に発注されている。
 このような現状と予測を踏まえ、著者は広告会社の生き残りのシナリオを提示する。
ひとつは海外への拡大。中国でも電通は首位の座を築きつつある。
二つめは、研究開発への投資である。今後、消費者データベースやそのデータを活かしたデータマイニングといった手法が、広告効果を左右する。この範囲では現在、Googleをはじめとしたネット企業が先行しており、これとどのように戦っていくかがポイントになるという。

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刀語 第5話 賊刀・鎧(ぞくとう よろい) 西尾維新著

海賊団の首領である校倉必(あぜくらかなら)との勝負では、絶対の防御力を目指してつくられた「鎧」をいかに攻略するかを中心に、敵情視察・交渉・稽古とたんたんと書かれる。とがめの「ちぇりお」というかけ声は今後も続くという。真庭忍軍や幕府内のとがめとの因縁を持つモノといった勢力も刀集めになんらかの影響を与えそう。前巻では七実も動き出しているし、後半に向けていろんな勢力が出てきている感じ。

刀語 第5話
西尾 維新著

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2007.05.06

できるかなクアトロ 西原理恵子著

週刊SPAや小説現代や新潮45の掲載作品。ヒジュラに会いに行ったり、化石を発掘しに行ったり。著者のどんなものを食べても壊れない胃袋や、どんなに飲んでもあがらないγ-GDPに高須先生も驚愕。インド取材の時には鴨ちゃんは電話で臓器売買の実態について教えてくれたり、中国に行く直前に病室でGDPを報告しあったり、楽しい夫婦の様子も描かれている。

できるかなクアトロ
西原 理恵子著


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2007.04.15

と学会年鑑 ORANGE 第15回トンデモ本大賞発表(2006年6月)

「作者の意図とは別の意味で楽しめる本」を見つけ出し、楽しんでいる。2006年6月に大賞を選ぶ際にノミネートされた5冊。

大賞 247票 物理学の解説自体はきわめて正しいにもかかわらず、株価や為替などの市場現象に適用しようとしたところで、関係性が分からないという。相対論・天文物理学・熱力学・ニュートン力学などでいろいろ関係性を説こうとしている模様。

2位 117票 目次には、こんな項目が並んでいるという。 お返しと仕返しはお早めに 刑務所でプライドは捨てた おれの前に敵はいない おれは神である はじめてのUFO体験 ハワイで宇宙人と交信した 俺は歩く神社である 売れない著者は著者でない

わが闘争
角川 春樹著

3位 59票 宇宙空間は無であるから、光も物体も宇宙空間を伝わらないということを言ってしまっている。子供達が夜空に今お星様がきらきら光っていることを願うのはささやかな願いでする現代の天文学・物理学理論によってこの願いが踏みにじられるのはいけないという。

4位 55票 触れただけで体内から悪い患部を取り出したり、逆ににいいものを体内に入れたりする能力者に、自らの身体を使って検証してしまうエピソードが掲載されているという。発信器・金属リング・レントゲン写真などをつかっているが、トリックだという結論には持って行かないところが楽しい。

5位 15票 名前とはDNAによってもたらされる先祖の思いともう一度人生をやり直そうとする魂の思いとが合わさって決まるモノだという。姓名判断はそもそも理屈がつかない神秘的なモノを科学的な根拠風に理屈をつけ遺伝子と結びつけようとしたところにほころびが見えその様が面白いという。30万人のデータも結局記されていないという。

姓名の暗号
樹門 幸宰著

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2007.04.08

イタリアで大の字 小栗 左多里(おぐりさおり) トニー・ラズロ著

ヴェネツィア、フィレンツェ、ローマ、ナポリ、サルデーニャ島をさおりトニー夫妻と長男の3人家族と、取材スタッフで巡る。ハワイ編と同じく、料理や工芸や芸能などを現地で体験。トニーはイタリア語の地域差を敏感に察知、歌を歌うときもその差にこだわる言語オタクぶりを発揮。さおりは絵や手先の作業になると優位性をみせつける。ゴンドラはなぜ黒しかないのか、ナポリはなぜ地下を掘っているかなど、歴史的背景の説明も詳しい。体験したところの名称・電話番号・URLが記載されており、追体験のための情報が行き届いた本になっている。

イタリアで大の字
小栗 左多里著 / トニー・ラズロ著

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2007.04.07

社長になっていい人、ダメな人  丸山 学著

志(こころざし)・マーケッティング・会計や財務・リーダーシップ・金銭感覚といった切り口で、あなたはどんな風に考えがちですか?と問いかけてくる。学生の内から家業を継ぐことが決まっている人、大学生の内に起業を考える人、ビジネスマンから起業を考えている人が対象となる。20代の読者にとって身近なケータイやGoogleの事例を持ち出し、文章量は60分程度で読み切れる量。通勤時間や休み時間に読んでもいいし、どこからでも読み始められる構成に著者の配慮の深さが分かる。
反対に読むと、危ない会社の見分け方になるため、就活中の大学生も読んでみてもいいと思う。

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涼宮ハルヒの分裂 谷川 流著

キョンの中学生時代の親友と出会ってから、この世界を作ったハルヒの気持ちが大きく揺れている。パラレルワールドのような記述に不思議な読書体験ができる。次巻の「涼宮ハルヒの驚愕」が6月1日に発売され、物語は終結ようだが、分裂したどちらの世界に統合されるのか?

涼宮ハルヒの分裂
谷川 流〔著〕

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刀語 第4話 薄刀・針(はくとう はり) 西尾維新著

日本最強の剣士といわれる錆白兵(さびはくへい)との対決のウラで起きていた、真庭忍軍が鑢七実を奪取しようとするエピソードがメイン。日本最強がなぜ強いかが分かる一話。病的な七実が島流しにあってもしっかり生きてこられたか、その背景もあかされた。

刀語 第4話
西尾 維新著

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2007.03.25

新本格魔法少女りすか 3巻 西尾 維新著

2005年のファウスト誌に掲載された七・八・九話を収録。「六人の魔法使い」との対決がはじまり、博多市に到着したところから物語が始まる。供儀創貴(くぎきずたか)の頭脳を上回るかもしれない六人目の水倉鍵(みずくらかぎ)との対決があり、これまでのような戦闘描写は影を潜め、心理戦に。クライマックスとなる次の第4巻には四話が収録されるという。

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つどうメイク・マイ・デイ フルメタルパニック! 賀東招二

アーバレストの支援コンピュータALを復元作業するから始まる本巻。壊滅的な打撃を受けたミスリル、重傷を負ったソウスケ、囚われの身のカナメ、それぞれの復活にかける心情や行動が詰め込まれ、新AS(アームスレイヴ)のレーバテインの登場に象徴され終盤への転機を迎えている。著者後書きにもフィナーレについて触れられ、2007年上期に新刊を刊行したい意気込みが示されている。


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星界の断章2 森岡浩之著

ドラマCDボックスやフィルムブックに掲載された短編を集めた12編。ジントやラフィールばかりでなく、サムソンやエクリュアといった脇役のエピソードが楽しい。ときどきエピソードに出てきた、アーヴ初期の歴史的な記録が削除された事件について触れた「墨守」は書き下ろし。

星界の断章 2
森岡 浩之著

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2007.03.03

刀語 第3話 千刀 鎩(セントウツルギ) 西尾維新著

敦賀迷彩(つるがめいさい)がもつ千刀鎩を奪うべく、出雲の三途神社に向かう。表紙のイラストは神社に向かう一場面。抱きかかえられているとがめがほほえましい。今度の相手は七花を考えさせる。ただならぬ巫女集団を相手に心理戦もあるが、とがめの方が内面を多く書かれる。面倒くさがりの七花では内面描写はできないか。

刀語 第3話
西尾 維新著

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2007.02.25

2006年(平成18年)日本の広告費 電通発表

1月から12月までの日本の総広告費を示している。3年連続で増加し総額は5兆9954億円となっている。
 TV・新聞・雑誌・ラジオのマスコミ4媒体広告費は2年連続で減少している。2006年の媒体別の内訳を左に図示してみた。インターネット広告費はサイトの制作費を含んでいないが、雑誌に迫るシェアを獲得している。

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各媒体の過去3年の広告費の履歴を右に図示してみた。
テレビと新聞が下げる一方で、インターネット広告費が急成長していることが分かる。雑誌は減少をつづけておりインターネット広告に抜かれるのは時間の問題と考えられる。雑誌広告に出稿を増やした広告主の業種は「ファッションアクセサリー」「化粧品・トイレタリー」「交通・レジャー」「精密機器・事務用品」、減らしたのは「情報・通信」「流通・小売業」「自動車と自動車関連品」「趣味・スポーツ用品」となっている。年間を通じて休刊誌数>創刊誌数となっている。

引用元 (株)電通編 2006年(平成18年)日本の広告費

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2007.02.18

獣の奏者(けもののそうじゃ)上橋菜穂子著

「風の谷のナウシカ」以来の傑作ファンタジーとダヴィンチ誌で紹介され手に取った本。生まれ育った境遇から優しさに富み、世界への観察に興味を強く引かれる10歳の女の子の成長ファンタジーだか、魔法や王家の権威といった特殊な力を背景としない。登場する社会は現実と同じく、親の仕事ぶりを見て育つ子供・子供の教育育成に苦心する教育者・外見上の差異やこどばの差異を悪いことに結びつけようとする集団心理・嫁ぐことが幸せに近いと決めつける世間体や地位に価値観をみいだす人たち。児童書出版部門が企画した小説だが、ハリーポッターのように小学校高学年〜40代くらいまでの広い年齢層でそれぞれに感じ入る作品だと思う。
書店によって、新書のセクションや小説のセクション、児童書のセクションなどに置かれ見つかりにくいかも。

獣の奏者 1
上橋 菜穂子作

獣の奏者 2
上橋 菜穂子作


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2007.02.15

おんなの窓 伊藤理佐著

一コママンガと著者コメントでつづる、生活エッセイか? 一戸建てに一人暮らししている違和感や将来への不安がかいま見える。「わたしって他とちがうけど、大丈夫だよね」と。ネコをふくめた仲間からのツッコミはきわめて辛辣だが、著者の愛され度合いがよく現れていると思う。あとがきによれば第2巻も予定されており、続きが楽しみ。

おんなの窓
伊藤 理佐著

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2007.02.12

気まぐれコンセプトクロニクル ホイチョイプロダクションズ著

帰宅する途中の本屋さんで購入したが、厚さと重さで落としそうになった1冊。1984年から2006年まで、それぞれの年のTV番組、CM、音楽、映画、出版、流行語、ヒット商品なども掲載。欄外の注記も多くオチや用語の背景を説明している。最初の84年はスクールウォーズ、オールナイトフジ、愛川欽也の探検レストラン、エリマキトカゲ、私はコレで会社を辞めました、涙のリクエスト、風の谷のナウシカ、ピーターパン症候群、ファイロファックス、チームデミ等が挙げられている。

気まぐれコンセプトクロニクル
ホイチョイ・プロダクションズ著

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図書館危機 有川 浩著

悪意によって憧れの人の正体が堂上だと分かってしまってから、どきまぎしながら自分の気持ちを確かめる郁がかわいい。
「図書館戦争シリーズ」は次巻の第4巻で完結するという。

図書館危機
有川 浩著 / 徒花 スクモイラスト

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2007.02.10

オイレンシュピーゲル 1 スプライトシュピーゲル 1 冲方 丁(うぶかたとう)著

2016年のオーストリィを舞台にしたSF。テロや重犯罪を防ぐ2つの組織をそれぞれ描いている。オイレンシュピーゲルでは憲兵大隊MPBの小隊ケルベルスの涼月(すずつき)・陽炎(かげろう)・夕霧(ゆうぎり)の3人の「特甲児童」を、スプライトシュピーゲルでは公安機動部隊MSSの小隊を構成する鳳(あげは)・乙(つばさ)・雛(ひびな)の3人の「特甲児童」が描かれる。
 ダヴィンチ2007年3月号の著者インタビューによれば、収録される富士見ファンタジア文庫の保守的なカラーと、角川スニーカー文庫のリベラルなカラーに沿ってスタートし、巻を進めるごとにキャラクターを交流させるという。また人間はいつでも悪になる危険性を帯びている。心情や行動や決断によって悪に向かわなかった彼女たちの姿を通して、悪の境目を感じて欲しいと訴えている。
6人の少女達はそれぞれの事情で四肢を失うほどの重障害となり、家族も失う境遇となる。そのとき機械の身体を供与され、正義の側につく。

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2007.02.04

クジラの彼 有川 浩(ありかわひろ)著

「自衛隊で恋愛物やります。ベタ甘です」とインタビューを自衛官の方にしながらできあがった短編集。潜水艦乗りと会社員の彼女、官と民に分かれているが飛行機開発を通じて目的を共有する二人、など超遠距離恋愛や物理的な「壁」や「溝」を題材にハッピーエンドな甘い展開が繰り返される。自衛官同士も国内のどこに転属になるかわからず大変な模様。著者による海の底空の中と同じ登場人物がいるが、そんなのは全く関係なく楽しめる。

クジラの彼
有川 浩著

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2007.02.03

刀語(カタナガタリ) 第2話 斬刀・鈍(ザントウ ナマクラ)

日本の江戸時代をモデルにした架空時代劇の第二話。鑢七花(やすりしちか)と奇策士とがめが鳥取の因幡砂漠に向かう。居合いの達人宇練銀閣(うねりぎんかく)との戦いは動き回るチャンバラではないため、アクションは少なめ。七花の強さは徐々に見せ始めることに。

刀語 第2話
西尾 維新著

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2007.01.28

スターライト☆ぱ〜ふぇくと!(スターライトパーフェクト)火浦功著

ハードボイルドを気取る鳴海甲介(なるみこうすけ)とジギーによる宇宙を舞台にしたトラブル解消物語。まじめなキャラクターがまったくいない相変わらずのコメディーが楽しい。これまでの1984〜87年の刊行作品に、書き下ろし一編が加わっており20年の間隔が空いているのだが、その差をまったく感じさせない。

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2007.01.15

η(イータ)なのに夢のよう 森博嗣著

自殺をめぐる報道や遺族の心情、連鎖する自殺者などへの違和感に対して、犀川が萌絵に語る形式で応えている。報道されている自殺シーンは、特異な例だけで一般的なスタイルはニュースにもならない・マスコミの報道は次の自殺者を待っているようだ・自殺サイトに集まる人はどんな原理で集まるのか。報道されない死が身近にあふれていると瀬在丸紅子は言う。

死ぬことって、それほど特別なことかしら?そうじゃないわ。本当に、身近なことなんですよ。

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2007.01.13

刀語(カタナガタリ) 第1話 絶刀・鉋(ゼツトウ カンナ) 西尾 維新著

日本の江戸時代をモデルにした架空時代劇。ダヴィンチ誌の著者インタビューによれば、ひたすらおもしろい痛快格闘時代剣劇を目指している模様。鑢七花(やすりしちか)と奇策士とがめが12本の刀を探し始める旅の導入部が第一話になる。刀を全く使わない二人の剣劇、次巻が待ち遠しい。
七花ととがめが出会う第一話第一章の前半が講談社BOXのwebにPDF形式で掲載されている。


刀語 第1話
西尾 維新著

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2007.01.09

DDD 1巻 奈須きのこ著

空の境界以来、気になった著者の作品。読み見始めるとかなりホラーな描写が続く。石杖所在(いしづえありか)の視点で進む導入部は、時間も世界も変化して目が回るよう。既視感(デジヴュー)になんども遭遇し、表現されているフォントも普段目にしない意匠であるため、奇異な読書体験ができる。迦遼海江(かりょうかいえ)の冷徹な天然ぶりはほっとさせられる。

DDD 1
奈須 きのこ著
'07/1/14にamazon、e-honで在庫が切れ、入荷待ちになっている。bk1はまだ在庫がある模様。

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2007.01.06

ダカーポ 今年最高の本2006-2007

ダカーポ誌(No.598 2007/1)が「今年最高の本2006-2007」Book of the year '06-07を掲載した。新聞雑誌の書評担当者が選ぶ最高!の本5冊

1位

自壊する帝国
佐藤 優著

2位

名もなき毒
宮部 みゆき著

票を集めたモノとして、本文に紹介された本

ウルトラ・ダラー
手嶋 竜一著
ウェブ進化論
梅田 望夫著
銀齢の果て
筒井 康隆著
大山倍達正伝
小島 一志著 / 塚本 佳子著
プレイボーイの人生相談
柴田 錬三郎〔ほか述〕
ざらざら
川上 弘美著

ダカーポ編集部が選んだ5冊

ナショナリズムという迷宮
佐藤 優著 / 魚住 昭著

赤を見る
ニコラス・ハンフリー著 / 柴田 裕之訳
貨幣空間
仲正 昌樹著
アメリカ
多和田 葉子著

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2006.12.20

ブックオブザイヤー2006 ダヴィンチ誌

月刊の書籍情報誌ダヴィンチの読者投票によるブックオブザイヤー2006が発表された。

オンライン書店ビーケーワン:ダ・ヴィンチ 2007年1月号

1位

ハリー・ポッターと謎のプリンス
J.K.ローリング 作

2位

陰日向に咲く
劇団ひとり著

3位

名もなき毒
宮部 みゆき著

4位

5位

6位

Death note 12
大場 つぐみ原作 / 小畑 健漫画

7位

生協の白石さん
白石 昌則著

8位

邪魅の雫
京極 夏彦著

9位

国家の品格
藤原 正彦著

10位

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2006.12.09

化物語(バケモノガタリ) 下巻 西尾維新著

上巻から普通に日付通りに続く下巻。「なでこスネーク」の撫子は、阿良々木暦の妹月火の同窓生。神原駿河と暦の二人で仕事のために神社に行く途中で千石撫子とすれ違うことから物語が始まる。駿河とのツッコミ会話が一段と続く。
「つばさキャット」は文化祭準備を続ける6月13日からはじまる。戦場ヶ原ひたぎと初デートを果たしつつ、羽川翼(はねかわつばさ)の体調不良の原因を探っていく。
上下巻通して神原駿河(かんばるするが)の出番が一番多かったような印象が残った。

化物語 下
西尾 維新著

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2006.12.04

図書館戦争 有川浩(ありかわひろ)著

熱血型の女性公務員が主人公のラブコメディ。国の検閲のために本が自由に読めない世界を舞台に、検閲と戦う図書館という地方組織の奮闘を描く。正直で純粋な運動万能主人公が、メルヘンチックに正義の味方に憧れている様子が楽しい。タイトルに戦争が含まれているとおり、政治的駆け引きや、強襲・拉致といったシリアスなシーンもある。検閲や焚書といった事柄が何を踏みにじるかが感じられる。

図書館戦争
有川 浩著 / 徒花 スクモイラスト

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2006.11.23

マルドゥック・ヴェロシティ 冲方 丁(うぶかたとう)著

アクション映画を見終わったかのような感覚に満たされる読後感。肉体改造を受けた元軍人のボイルドは重力を自在に操ることで加部や天井でも走れるし、銃弾の軌道をそらすことができる。その様子を銃撃戦の薬莢が飛んでくるような至近距離で傍観しているような視覚になる。味方の陣営12名、敵も12名。謎を解決するたびに裏に隠れた陰謀も見え、さらに登場人物が増える。
3巻のラストでシリーズのマルドゥック・スクランブルに接続するので、スクランブルを先に読んだ方が楽しめる。

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2006.11.19

零崎軋識の人間ノック 西尾維新著

零崎人識の兄にあたる軋識を主人公にした戦闘記録。敵との戦い、家族との関係、負けることへの悔やみ、式岸軋騎としての忠誠などが俯瞰された視点で描かれる。表紙のスーツ姿は式岸軋騎の様子。萩原子荻を向こうにまわした戦闘が主に繰り広げられる。付録にはトレーディングカードが6枚はいっている。

R0010654

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2006.11.05

化物語(バケモノガタリ) 上巻 西尾維新著

タイトルは怖そうだが、裏腹に進学高校を舞台としたコメディ。阿良々木暦(あららぎこよみ)が高2が終わる春休みまでただの落ちこぼれだったのが、まわりの同級生の女の子の問題を立て続けに解決してしまう。学級委員長の羽川翼(はねかわつばさ)からは副委員長に任命され急速に社交的に。
 高校に進学してから病弱になった戦場ヶ原ひたぎ(せんじょうがはらひたぎ)の異常に気づいてからは、その毒舌に対するツッコミが楽しい。

「どっちつかずね。よくわからないわ」肩を竦める戦場ヶ原 「『往来危険』が危険なのかそうでないのか、どっちつかずなのと、にたようなものかしら」 「その言葉の『往来』はオーライじゃない」

 講談社BOXは銀色の箱にラベルを貼ったケースに収められている。2006年12月に化物語の下巻を刊行した後は、2007年1月から「刀語(カタナガタリ)」が毎月12ヶ月連続で刊行されるという。

「猿の手」の原典は文中にあるようにウイリアム ウイマーク ジェイコブズの短編小説「The Monkey's Paw」で、日本語訳が発売されている。ほかの作品ではCLAMPの「xxxHOLiC」にて侑子の物置に猿の手が保管されていたエピソードがある。
オンライン書店ビーケーワン:怪奇小説傑作集 1オンライン書店ビーケーワン:×××HOLiC(ホリック) 3


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2006.11.03

週刊石川雅之

もやしもんを通じて知った石川雅之の著作を買った。カタリベ人斬り龍馬が日本の中世を舞台にした荒々しい物語。週刊石川雅之はギャグ短編集。いずれの著作も一生懸命生きることが、外からみれば滑稽に見えたり、理不尽に見えたり、一大スペクタクルに見えたり。

週刊石川雅之
石川 雅之

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もやしもん 石川雅之著

のだめカンタービレの15巻に突然登場した菌たち。食あたりの原因になった菌たちが人のことを気にせずしゃべる不思議な風景に興味を強く惹かれた。それで手に取った原典が『もやしもん』。
 顕微鏡や電顕じゃないと見えないはずの菌類を肉眼で見て会話もできる直保(ただやす)は農大の新入生なのに、いきなり研究室やゼミに出入り。ページ余白にいい菌とわるい菌の解説が毎話入って感心させられる。学部ごとにかなり違うキャンパスライフを見た感じは、「動物のお医者さん」や「のだめ」といっしょで楽しい。

オンライン書店ビーケーワン:もやしもん 1
オンライン書店ビーケーワン:もやしもん 2
オンライン書店ビーケーワン:もやしもん 3

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2006.09.09

λに歯がない 森博嗣著

海月や犀川が断片的な情報から密室不可能犯罪の謎を解き明かす。萌絵が両親の死をのりこえる、強靱で脆い心情が描かれ犀川を心配させる。保呂草や四季といった他シリーズの影については、ほとんど語られない。しかしながら犯行の動機につながる背景が書かれスッキリとした謎解きがしめされる。

λに歯がない
森 博嗣著

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2006.09.01

少し変わった子あります 森博嗣著

大学教授の独白記述が淡々と進む。どこかも分からない名前も知らないお店で20代から30代の女性とふたりっきりで食事を楽しむ場面ばかりで構成される。その食事シーンが独特。箸の運びや器を持つ姿勢などを観察し、何故そこに魅力を感じるかを考察してしまう大学教授。後半の記述に少し違和感を感じ始め、読み終わったとき、改めてページを戻してしまう楽しさを味わえる。

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2006.08.27

霧の訪問者 (薬師寺涼子の怪奇事件簿) 田中芳樹著

涼子が泉田と一緒に休暇で軽井沢へ。積極的で空回りな涼子のアプローチが繰り返される。パーティにいったり、二人乗りのタンデムに乗ったり、朝食を食べさせてもらったり。

霧の訪問者
田中 芳樹著

これまでのカラーイラスト60点を収録した画集にはショートストーリー「眠れる森の美女」が収録されているという。
Flawless 薬師寺涼子の怪奇事件簿

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アナザーホリックランドルト環エアロゾル 西尾維新著 CLAMP原作

×××HOLiC(ホリック)のノベライズ。原作コミックスのストーリーとは独立した3本。特に3本目は四月一日(わたぬき)の願いがかなった場合の世界を書いている。
独特の記述で読みにくい点もあるが、西尾維新がアヤカシの秘密にせまっている。侑子や百目鬼によらないアヤカシが逃げ出す状況がおもしろい。

オンライン書店ビーケーワン:アナザーホリックランドルト環エアロゾル

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2006.08.20

眠れないほど面白い本 マンガベスト10 ダカーポ

ダカーポ2006年9月6日号にて選出された。選者は学習院大学教授の中条省平。日本のマンガ文化を代表する10作品として挙げられた。

オンライン書店ビーケーワン:Death note(ジャンプコミックス)1位 デスノート
オンライン書店ビーケーワン:舞姫テレプシコーラ(MFコミックス)2位 舞姫テレプシコーラ
オンライン書店ビーケーワン:マエストロ 13位 マエストロ
オンライン書店ビーケーワン:ノーサンキューノーサンキュー4位 ノーサンキューノーサンキュー
オンライン書店ビーケーワン:55歳の地図5位 55歳の地図
オンライン書店ビーケーワン:ソラニン 16位 ソラニン
オンライン書店ビーケーワン:セクシーボイス アンド ロボ 17位 セクシーボイス アンド ロボ
オンライン書店ビーケーワン:PLUTO(ビッグコミックス)8位 PLUTO
オンライン書店ビーケーワン:ホムンクルス 19位 ホムンクルス
オンライン書店ビーケーワン:万祝 110位 万祝

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2006年前半 眠れない本小説ベスト10 ダカーポ

ダカーポ2006年9月6日号にて選出された。選者は関口苑生、豊崎由美、大森望の3人。
1位の安徳天皇漂海記は、壇ノ浦の合戦に敗れ8歳で崩御したとされる安徳天皇が実は生きていたという歴史幻想小説。第19回山本周五郎賞受賞作品。
オンライン書店ビーケーワン:安徳天皇漂海記1位 安徳天皇漂海記
オンライン書店ビーケーワン:デス博士の島その他の物語2位 デス博士の島その他の物語
オンライン書店ビーケーワン:わたしを離さないで3位 わたしを離さないで
オンライン書店ビーケーワン:名もなき孤児たちの墓4位 名もなき孤児たちの墓
オンライン書店ビーケーワン:チョコレートコスモス5位 チョコレートコスモス
オンライン書店ビーケーワン:カレンの眠る日6位 カレンの眠る日
オンライン書店ビーケーワン:インディアナ、インディアナ7位 インディアナ、インディアナ
オンライン書店ビーケーワン:アイの物語8位 アイの物語
オンライン書店ビーケーワン:図書館戦争9位 図書館戦争
オンライン書店ビーケーワン:逸脱者 上10位 逸脱者

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2006.07.19

学園キノ 時雨沢恵一著

セルフパロディ作品。本編「キノの旅」とは全く関係なく、高校生となったキノのエピソード。表紙に採用されているイラストからストーリーを作り始めたという。アニメや映画のパロディが随所にちりばめられている。

オンライン書店ビーケーワン:学園キノ

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2006.07.01

フラッタ・リンツ・ライフ (Flutter into life) 森 博嗣著

クサナギスイト(草薙水素)の部下である、クリタ(栗田)の視点で進む、シリーズ第4弾。甲斐との約束通り、クサナギは飛ぶことを許され、会社同士の戦いは続いている。成長が止まっているキルドレの秘密の一端が明かされるが、依然としてキルドレの全貌や戦争の背景は見えてこない。

オンライン書店ビーケーワン:フラッタ・リンツ・ライフ

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2006.06.10

ザレゴトディクショナル 西尾維新著

『密室本』形式であるため、買わないと中身が見えない。9冊にわたる戯言シリーズについて制作秘話や裏話が詳細に書かれている。零崎シリーズはほとんど触れられていないので、未読でも安心。『病院ルートのらぶみさんシナリオ』の話や七々見奈波の出演といった没案に想像を巡らすのも楽しい。

オンライン書店ビーケーワン:ザレゴトディクショナル

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おいしいコーヒーのいれ方 『夢のあとさき』村山由佳著

1993年にはじまった勝利とカレンのストーリーが完結した。想い苦しむタイプの二人の遠距離恋愛が描かれる。ケータイを使えば、留守番電話・着信履歴・写メと痕跡を相手に残せる。残せることが重荷にならないか思いを巡らす二人。勝利の疑念・嫉妬・焦りに気持ちが入ると読み進めるのが少し苦しくなるが、分かり合えた後の強い行動に元気づけられる。

おいしいコーヒーのいれ方のイラストを含む画集Angelが発売されている。
村山由佳
志田光郷
オンライン書店ビーケーワン:おいしいコーヒーのいれ方 10

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2006.05.13

εに誓って (イプシロンにちかって) 森 博嗣著

東京に遊びに来ていた山吹早月と加部谷恵美が二人で深夜バスで帰宅する行程でバスジャックに遭う。ギリシア文字がからむ一連の事件に対する、公安警察の考察や探偵赤柳の行動が描写される。
次巻『λに歯がない(ラムダにはがない)』あたりで一連の事件の背後関係が触れられそうだ。

オンライン書店ビーケーワン:εに誓って

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ダーティペアの大征服 高千穂 遥

シリーズ6作目。剣と魔法のロールプレイングゲームの世界をつくりあげた惑星を舞台にケイの視点で冒険がスタートする。『コナン・ザ・グレート』のロバート・E・ハワードに敬意を表していることが冒頭に書かれており、そういった世界観を想像しながら読み進められる。

オンライン書店ビーケーワン:ダーティペアの大征服

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毎日かあさん 3 背脂編 西原 理恵子著

上着を学校に脱ぎ忘れてくる長男、思いやりからズル休みをする娘。お母さん仲間との育児失敗談をまじえながらストーリーが進んでいく。もう長くないからと、頻繁に会うことになったカモちゃん入院している様子も紹介されている。

オンライン書店ビーケーワン:毎日かあさん 3

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2006.04.09

物見遊湯(ものみゆうゆ) 大田垣 晴子著

新潮社の「」誌に連載されていた温泉旅行記。各温泉の公共風呂、旅館内の内湯、外湯の湯船の様子や訪問客の様子を著者独特のイラストで伝える。訪問した温泉地は登別、乳頭、草津、野沢、東伊豆、南紀白浜、有馬、道後、渋、大田区、箱根、人吉、妙見。男性の編集担当者も同行しているので、女湯と男湯の両方の様子が触れられている。

オンライン書店ビーケーワン:物見遊湯

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ファイブスター物語12 永野護著

264ページもある厚い第12巻。コーラスが離脱したアルル、2色のMHファントム、学生生活を送るちゃあなどの物語が進展した。シリアスな話や表現ばかりだったこれまでとかわり、ギャグタッチな表現が増加。常に読者を驚かせる著者の挑戦が随所に見られる。

発売キャンペーンが2つ実施される。一つは月刊ニュータイプ5月号と単行本を買うことで、携帯ストラップの懸賞に応募できる。もう一つは、4月10日より単行本12冊の表紙の「待ち受け画面」のダウンロードができるようになる。
オンライン書店ビーケーワン:ファイブスター物語 12

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2006.02.04

ハワイで大の字 さおり&トニーの冒険紀行 小栗 左多里(おぐりさおり) トニー・ラズロ著

さおり夫妻と、さおり母、同行編集者エディの4人でまわるハワイ。マウイ・ハワイ・カウアイ・オワフの4地域にでかけ、食べて見て地元の方と交流するエピソード。トニーは高いところが苦手なのに、足元まで窓のヘリコプターに乗せられたり、パラセーリングしたり、そのときの厳しい表情を著者は逃さない。スパやマッサージやウォーターマッサージといったリラクゼーション施設の様子はこらから行くヒトに大変参考になると思う。
オンライン書店ビーケーワン:ハワイで大の字

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女いっぴき猫ふたり 伊藤理佐著

オメリカンショートヘアーのニャコと、雑種のクロとの日常生活。家の中で一日中一緒にいてふと目撃するカワイイ仕草にやられている様子が伝わってくる。
 宅配便の運転手さんが来たらダッシュで駆けつける人好きのニャコくんを医者に連れて行ったとき、実はナイーブでストレスを受けているといった事実が明らかになる。対人関係良好で明るい人が、ある日突然会社を休むように、ヒトとネコって根っこは同じだと気づかされる。

オンライン書店ビーケーワン:女いっぴき猫ふたり

双葉社webマガジン

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サイバラ茸4 西原理恵子著

鳥頭紀行での古城での結婚式つきドイツツアーが収録。鴨ちゃんと二人は結婚式をあげていないことから、ドレスも注文している。観光客が見守る中、教会で誓い、ライスシャワーをうける写真は痛々しい。
オンライン書店ビーケーワン:サイバラ茸 4

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西尾維新クロニクル

これまでの著作について作者自身による解説が書かれている。名前と肩書きを加えることでキャラクターイメージを伝えることや、プロットやタイトルの考え方など。
出版予定も記された。2006年は講談社より8冊が予定されているという。トリプルプレイ助悪郎、零崎軋識の人間ノック、新本格魔法少女リスカ3、同0、不気味で素朴な囲われた世界、ひたぎクラブ・まよいマイマイ・するがモンキー、こよみヴァンプ、戯言シリーズネタバレ用語辞典。
オンライン書店ビーケーワン:西尾維新クロニクル

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2006.01.21

レタスフライ森博嗣著

長編の主人公が活躍する作品もある短編集。海月及介や林さんも登場。刀之津診療所の怪の医師は、誰か? 長編ファンならではの楽しみ方もある。
オンライン書店ビーケーワン:レタス・フライ

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坊っちゃん文学賞大賞 『ゆくとし くるとし』大沼 紀子(おおぬま のりこ)著

ダカーポ誌に大賞受賞作が掲載された。大学3年生の主人公が1年ぶりに実家に帰るとオカマがコタツに入っている。そんな導入から始まる短編小説。
 ポジティブシンキングのオカマ、意欲が消沈している主人公、自宅を助産院に改装して快活に生きる母、存在しない父など家族の姿がテーマになっている。初詣の帰りの妊婦さんにまつわるトラブル解決を経て家族のつながりが描かれ、温かい気持ちになる読後感。
松山市主催

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2005.12.24

ダカーポ 今年最高!の本2005

ダカーポ誌は、新聞・雑誌の書評担当者が選ぶ最高!の本を発表した。
1位 国家の罠 佐藤優著
オンライン書店ビーケーワン:国家の罠

2位 東京タワー リリーフランキー著
オンライン書店ビーケーワン:東京タワー

3位 にぎやかな天地 宮本輝著
オンライン書店ビーケーワン:にぎやかな天地 上

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ダビンチ誌ブックオブザイヤー2005発表

書籍情報誌ダビンチの読者投票によるブックオブイヤーが発表された。

1位 電車男
オンライン書店ビーケーワン:電車男

2位 東京タワー
オンライン書店ビーケーワン:東京タワー

3位 NANA
オンライン書店ビーケーワン:Nana(りぼんマスコットコミックス) 全14巻

4位 さおだけ屋はなぜ潰れないのか
オンライン書店ビーケーワン:さおだけ屋はなぜ潰れないのか?

5位 半島を出よ
オンライン書店ビーケーワン:半島を出よ 上

6位 鋼の錬金術師
オンライン書店ビーケーワン:鋼の錬金術師 1

7位 バッテリー
オンライン書店ビーケーワン:バッテリー

8位 ハチミツとクローバー
オンライン書店ビーケーワン:ハチミツとクローバー 1

9位 のだめカンタービレ
オンライン書店ビーケーワン:のだめカンタービレ 1

10位 東京奇譚集
オンライン書店ビーケーワン:東京奇譚集

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2005.11.20

ネコソギラジカル 下 青色サヴァンと戯言遣い

夢オチや記憶喪失、全員死亡といったエンディングになってしまうのかも、と期待と不安を抱きながらページを読み進めた。見事な締めくくり。電車の行き帰りで3時間ほどかかったが、周りの音が聞こえないくらい読みふけってしまった。今年最高の小説かも。
オンライン書店ビーケーワン:ネコソギラジカル 下

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2005.05.14

θは遊んでくれたよ 森 博嗣著

すっきりした読後感。前作から登場人物が大きく変わったシリーズの2巻目。飛び降り自殺なのか、自殺に見せかけた連続殺人なのか、という疑問を中心に物語が進行する。めずらしく密室を題材としていないためか、動機に関して言及されている。
 加部谷、海月、山吹といった主人公たちの掛け合いも楽しいし、前々シリーズの犀川や西之園や国枝や反町の登場シーンも多い。
 

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2005.05.02

どきどきフェノメノン 森 博嗣著

文芸誌「野性時代」の連載が単行本に。博士課程に通う学生の窪居佳那(くぼいかな)の日常は結構奇妙だ。あこがれの指導教官への気持ちを表現は、クラシックを一緒に聴いたり、花束を渡したりと結果としてはオーソドックスだが、そのプロセスは遠回り。
 講座で一緒の下級生2人、剣道の道場でいっしょになる女性、合コンでいっしょになった銀行員、僧侶などそれぞれが好きという気持ちを示す相手が交錯する中で、酒を飲むと佳那は記憶をなくしてしまう。なくした記憶をたぐるシーンがミステリーともいえる。
 佳那や下級生の思いの行く末がハッピーエンドで書かれて、気持ちが軽くなる読後感を得られた。

どきどきフェノメノン

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2005.04.03

毎日かあさん 2 お入学編 西原理恵子著

長男が小学生に通うようになり、笑えるエピソードが盛りだくさん。二階から飛び降りたり、コンセントから充電したり、学校の池に落ちたり、もう大変。大変さを共有する男の子の母親とのネットワークもできあがっていく。
次女は著者の得意技であるウソ泣きを覚えたが、基本的にはいい子。お父さんと一緒に遊んでいるときに、両親が結婚することをお祈りしたという純粋さがお父さんの心を強く打っている。

毎日かあさん 2 お入学編
西原理恵子著

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2005.03.21

本格魔法少女りすか 2西尾維新著

ファウスト誌に掲載された2話と書き下ろしが1話。創貴が前衛、りすかが後衛をつとめる「いつもの」やりかたが冴える。なんでも分解してしまうツナギが物語にからんでくると、攻防の描写が結構残酷になってしまう。創貴が父親に朝食を用意するシーンではその言葉遣いが新鮮。

・りすかの父の手かがりとなるディスクを巡る攻防。
・魔眼つかいとの対決
・創貴の母親や父親とのエピソード

新本格魔法少女りすか 2(講談社ノベルス)
西尾維新著

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2005.03.09

リリアとトレイズ 1 そして二人は旅行に行った 上 時雨沢 恵一著

アリソンシリーズの続編。アリソンとヴィルの長女リリアが主人公。幼なじみのトレイズと旅行に出るエピソード。第一巻は、下にわかれ、次は2005年5月に発売される予定という。

リリアとトレイズ 1 そして二人は旅行に行った(電撃文庫 1061)
時雨沢恵一〔著〕

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2005.03.05

ARIEL番外編1 侵略会社の新戦艦 笹本祐一著

地球の銀河帝国入りが決まったあとの後日談。いたわりながら運用してきたオルクスを降りて、思う存分「タレ目のタカ」ハウザーが指揮を執るエピソード。番外編は今後も続き、次回は業務命令で実家に向かうという。

侵略会社の新戦艦(ソノラマ文庫 1054)
笹本祐一著

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ダーリンの頭ン中 小栗左多里(おぐりさおり)&トニー・ラズロ著

トニーとの日常会話の中で出てくる言葉に関する疑問を明らかにしていく。トニーが解説役だ。日本語・英語・発音・漢字・記号・ネーミング・童話など多岐にわたるネタ。シンデレラのストーリーが中国にあることを発見した人の話や、そのオチに傷つくトニーのオタクぶりが楽しい。

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2005.02.27

ファイブスター物語(ストーリーズ)2巻  2005Edition永野護著

改訂版になり80ページに渡るカラーイラストが追加された。あいうえお順にファティマのカラーイラストとともに物語上の紹介や書き込み時のエピソードが紹介されている。

ファイブスター物語(ストーリーズ) 2 2005Edition(ニュータイプ100%コミックス)
永野護著

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液晶テレビの性能評価 海の上のピアニスト

MacPower誌(2005年3月号)で、デザイナーの川崎和男氏が液晶テレビの開発に携わったエピソードを披露していた。

CG映像によるたばこの煙や炎などが、バーチャルとは思えないほどの出来映えだったのだ。
この一枚のDVDをテスト盤として映像を再現できる液晶テレビはFORBIS.TV以外はあり得ないと言い切れる。

マニアックな視点ではあるが、表示装置の性能評価用として手に入れようと思う。

海の上のピアニスト

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2005.02.26

猫にかまけて 町田康著

横着者のケンゾー、著者をしかるココアなどネコと暮らす著者の様子に笑い、泣けた。著者と奥様で撮った写真の数々。生まれたばかりの状態で拾われたヘッケの白血病との戦いの日々の下りには涙がこぼれた。淡々と書かれる病状は、命のはかなさの無力感の表れだったのかもしれない。

猫にかまけて
町田康著

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2005.02.12

薬師寺涼子の怪奇事件簿 夜光曲 田中芳樹著

新宿御苑、玉泉園、都知事公舎、六本木、警視庁など、東京を舞台に奇っ怪な事件が連続する。
都心の地下の謎も背景にあるため、参考資料として秋庭氏の書籍もあげられていた。泉田警部補はその地下で苦手な生物に遭遇してしまい我を失ってしまう。二人の距離は相変わらずで、涼子もハッとしてしまうことも・・・


「お由紀との約束だとお!? あんなヤツとの約束がそれほどたいせつか、コラ!」
「あなたの命令の次にたいせつです」

夜光曲(ノン・ノベル)
田中芳樹著

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白夜の弔鐘(びゃくやのちょうしょう)田中芳樹著

1981年5月に刊行された長編。米ソの対立が雪解けしてきた時代背景。西ヨーロッパを北上する暖流を北極海に注ぎこみ、北極圏を豊かな農地にするためのベーリング海峡ダムをめぐる各国の陰謀やテロリストの活動を追う。一匹狼の古郷聖司が主人公。ハードボイルドな描写が心地よい。大国の思惑に翻弄される政府機関の官僚や、個人的な野望を実現しようとする敵役の出現など政治的な構図も欠かさない。ハッピーエンドな読後感は、23年という古さを全く感じさせない気持ちのいい作品であった。

白夜の弔鐘(Tokuma novels)
田中芳樹著

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2005.02.11

ネコソギラジカル 上 十三階段 西尾維新著

 戯言シリーズの最終章の上巻。登場人物の紹介にびっくり。64人も列挙されている。前巻で生じたケガから復帰し、退院直前の場面から、狐さんからの参集に答えたところまでストーリーが進行する。
 「ぼく」の京都に来る前の話や狐さんや潤さんの歴史に触れており、記されてこなかった経緯が次々に明らかになっていくのが楽しい。
 以前の刊行予定では3ヶ月連続発売であったが、中巻の発売は2005年3月だとウレシイ。

ネコソギラジカル 上 十三階段(講談社ノベルス)
西尾維新著

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2005.02.06

ダヴィンチ2005年3月号 小栗左多里・トニーラズロインタビュー

ダヴィンチ誌が二人にインタビュー。トニーは二人の関係が常に変化していく様子を「解け合っていく」と言う。小栗さんは自分と相手の常識を照らし合わせて新しい常識をつくっていけばいいと考えていけば、二人の関係はうまくいくと言う。

記事企画としてニッポンの伝統文化を探るべく浅草に芸者遊びに行き、野球拳や投扇興をトニーとともに楽しんだ書き下ろしコミックになっている。

英語と日本語の違いについて連載されていた「ダーリンの頭ン中」は2005/3/4発売

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2005.01.16

オンリー・ミー(私だけを) 三谷幸喜著

1993年に刊行された三谷幸喜が30代前半の独身時代のエッセイ。執筆中にファミリーレストランの店員と戦ったり、ゴムがゆるんだパジャマで飲み屋に行かざるを得なかったり、脚本の締め切りがとっくに過ぎたときの生活など、常に照れ屋で出たがりで弱気なところが可笑しい。

bk1には、笑いすぎ注意の感想がたくさん寄せられていた。

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2005.01.11

AERA誌とNAVI誌 道路公団問題

NAVI誌が2004年の○と×をまとめ、清水草一と猪瀬直樹と道路公団問題について対談している。民営化される前であれば、民営化委の監視の目が届くと考え、猪瀬氏は、追求しているという。

偽造ハイカの被害金額 2004年7月実績で204億円。
首都高速の偽造回数券被害 2004年度で4億円に。
職員数8300人に対して公団の社宅は7359戸。1000戸が空き室だという。
AERA誌2005.1.17でも取り上げられている。
家族用の平均が69平米。家賃の平均が19841円。市価の14分の1〜2分の1だという。

道路関係四公団民営化推進委員会の議事録

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