掟上今日子の退職願 西尾維新著
シリーズ5作目。バラバラ死体、飛び降り死体、絞殺死体、水死体に関する4つの短編集。事件なのですべてが警察からの依頼で、すべてが女性の刑事がパートナー。
ころころと変わる今日子さんの思考や行動に振り回されるのは同じだが、女性から女性を観察すると見える部分がたいぶ違う。
次作は「掟上今日子の婚姻届」
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シリーズ5作目。バラバラ死体、飛び降り死体、絞殺死体、水死体に関する4つの短編集。事件なのですべてが警察からの依頼で、すべてが女性の刑事がパートナー。
ころころと変わる今日子さんの思考や行動に振り回されるのは同じだが、女性から女性を観察すると見える部分がたいぶ違う。
次作は「掟上今日子の婚姻届」
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ファイブスター物語の13巻が8月に発売された。オフィス街の職場の書店でも山積みになっていた。
単行本の巻頭はいつものようにカラーイラストと説明文。そこで大きな変更があることに気づく。兵器がゴティックメードという全く新しいデザインに変わっている。Newtypeの表紙で時々目にしていた言葉だが、アニメーションの制作で永野氏が新しいデザイン制作をしていたことがよく分かった。
ハスハの国々がボスヤスフォートらのバッハトマを侵略。剣聖カイエンが死に、巫女のムグミカも死に、マグダルも昏睡。そうしたところに列強が侵略してきたところから物語が続いている。
フィルモア皇帝へのクリスティンの恋の話、ちゃあの話、ミラージュ騎士のランドの話などこれまで続いてきたストーリーもそれぞれに転機が来ている。
ニュータイプや映像制作で語られていたという氷の女皇帝のエピソードも合わせられ、古い人類が残した血筋についても、あらためて話された。
漫画家でもない。アニメ制作者でもない。新しいかっこよさや、今の流行への不満や尊敬。そんないろんな背景からこの作品が生み出されていることを強く感じる。
空前絶後の作家が生み出す作品にその時代で接することが出来てとても楽しくなった読書体験であった。
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夏休みに平行社会に行ってきた翌日。二学期が始まったばかりの日が舞台。阿良々木クンだけでなく、旧キスショット=アセロラオリオン=ハートアンダーブレードの忍ちゃんも語り部になる。
導入は、阿良々木クンの部屋にあるリュックサックを返すために、八九寺真宵ちゃんと自宅に向かって楽しいおしゃべり。そんな感じで進み、いつものように異変に遭遇していく。本巻は少女に幼女に童女に囲まれ、進行。猫物語が進んでいた裏舞台なので、戦場ヶ原ひたぎも羽川翼もでてこない。忍ちゃんや真宵ちゃんの想いがたくさんつづられる。
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千石撫子ちゃんが阿良々木クンらに救われてから数ヶ月。寒くなってきた秋口が舞台。中学二年の千石撫子が語り部。導入から戦闘シーン。阿良々木クンと忍ちゃんのコンビの正面にいるのは、全身が蛇で覆われた怪異。咬まれた阿良々木クンは、なかなか再生できないみたい。
この対決に至る、助かった後の撫子ちゃんと生活を通して、物語が進んでいく。ここでも忍野扇ちゃんが少し絡んできて、ストーリーを俯瞰する。
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阿良々木クンらが卒業し、神原駿河も進級し3年生になったとき。駿河が語り部となって、すこし空虚になった高校生活を重ねる。母である神原遠江とも思い出についても触れられる。二十歳になればサルの腕から解放されると言われているが、寝るときになってしまえば不安が襲う。精細な思考をしているのにしゃべるときにはエロチックでバカに見せる、そんな彼女の行動がよく分かる。
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真宵ちゃんは語り部になれず、阿良々木クンが語り部に。夏休みの最終日が物語の舞台。本筋からの脱線は相変わらずで序盤は忍ちゃんとの掛け合いが続く。冒頭には忍野メメの姪と思われる後輩のエピソードが少し触れられる。交通事故で死んで以来、ずっと死んでいる真宵ちゃんのことが、大好きな阿良々木クンが、夏休みの宿題を片付けるついでに真宵ちゃんの幸せを模索する。
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詐欺師ジャッキーからオデットⅡ世号を奪われそうになったところを防いだ茉莉花たち。本巻では待ち伏せが予想される赤色巨星ガーネットAの星系に向かった。偵察機や電子戦に特化した艦船などによる読み合い、索敵装置をつぶすための艦隊運用など、敵味方に負傷者が出るような描写はないので安心して読める。
海賊船バルバルーサ、弁天丸、練習船オデットⅡ世号、偵察機サイレントウィスパーと陣容が豊になり場面転換はかなり豊富。茉莉花の母、梨理香がオデットⅡ世号の船長をつとめているため、危なっかしい運用はなりを潜めている。
最終兵器と黒鳥号・白鳥号のエピソードは本巻で完結せず、次巻に持ち越される。待ち遠しい。アニメ化されたタイトルは「モーレツ♡パイレーツ」になった模様。
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新聞広告を確かに見た、かつ詳しく見た読者だけに、広告内容が伝わったとするクラシックな広告効果測定法の問題点を突く。その方法は、脳科学による無意識下での情報伝達の有効性を背景に論じるのである。その後は、新聞広告の特性を活かしたブランド認知の拡大や行動に変えるクリエイティブについて書いている。
本書は、注記が多く、結論を先に持ってきている独特の構造により、読むのに時間がかかる。2000年ころまでの脳科学に関する発見や考察について触れられている本を読んだ後に、本書を手に取ると、スルスルと内容が頭に入る。
人間はやっぱり一度体験したことは、「プライミング記憶」によって速やかに理解されると言うことを実感できる。脳科学や認知心理学といった言葉が出てきても抵抗がなくなる。本書籍は注記が多く、前後の章との関係が深いので、電子書籍で発刊すると良いと思う。
本書の内容は新聞広告に限定されないはずである。折り込みチラシは特に類似点が高いだろう。またWebサイトや冊子による販促物やポスターを作る際にも有用であろう。
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海馬の研究をしている著者が、記憶力を高める手法を求める学生やビジネスマンにむけて、脳科学の観点からやさしく書いている。オーソドックスな記憶の分類、すなわち短期記憶・長期記憶・エピソード記憶・意味記憶・プライミング記憶・手続き記憶と、神経細胞の働きについて最新の観察結果を述べる。また人間の記憶はなぜ曖昧でおおざっぱなのか、ネズミをはじめとする動物実験結果を交えながら説く。
図解が少ないが、丁寧な論説により戸惑うことなく読み続けられる。
何度も失敗を繰り返して覚えるべし、きちんと手順を踏んで覚えるべし、まずは大きくとらえるべしとした「記憶の三箇条」は新しさは何もないかもしれないが、それが神経細胞の働きに裏付けられている点が注目である。
広告のクリエータ、販売促進を考えている人、企業で社員教育を担っている人、工場などで安全教育に携わっている人にも役立つだろう。
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3年生の夏休みがあけて2学期の初日。羽川翼について語られる。語り部はいつもの阿良々木クンではなく羽川本人。三つ編みの髪を切ってコンタクトに切り替えた後になる。導入部は淡々と「家族」との生活シーンからはじまる。問題のトラに逢うまでもあっという間だ。阿良々木クンによるいつもの本題に入らない脱線が無くて寂しく感じる。
語り部が変わるから人物の描かれ方も変わってくる。戦場ヶ原、八九寺、神原、ファイヤーシスターズといった阿良々木クンがいつも仲良くしている面々を、始めのうちはやはり淡々と語る。自分自身についても。
本巻から新章といえるそうだ。今後も語り部が変わるのだろうか。次巻が楽しみだ。
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